記事

世論調査に見る年代別の満足度や国民生活の向上感やいかに?

今週月曜日の8月25日に内閣府から「国民生活に関する世論調査」の結果が公表されています。先週末の読書感想文のブログで取り上げた古市憲寿の満足して幸福な若者論などと関連する部分、特に満足度について年齢別の現状や先行き見通しのグラフを引用して簡単に紹介したいと思います。

画像を見る

まず、「国民生活に関する世論調査」のサイトから 図1 去年と比べた生活の向上感 を引用しています。去年から今年への生活の向上感ですから、「同じようなもの」が圧倒的に大きいシェアを占めているんですが、これをあえて無視して「向上」と「低下」だけで各世代を見ると、圧倒的に若い世代ほど向上感の比率が大きく、高齢化するほど低下感のシェアが高いことが見て取れます。

画像を見る

同じようなものですが、「国民生活に関する世論調査」のサイトから 図3 現在の生活に対する満足度 を引用すると上の通りです。これも「まあ満足」が各世代で60%超の圧倒的なシェアを示している一方で、「満足」のシェアと「やや不満」と「不満」を加えたシェアを比較すると、男性よりも女性の方が満足感がやや高く、年齢階級を横軸に取って世代別にみると、満足感は40代をボトムにU字型の折れ線グラフを描くことが読み取れます。ほぼ万国共通で、若い世代では満足感が高く、中年に至るまで満足感が低下し続け、中年期をボトムに高齢期に向かって満足感が高まる、というシェイプが見られるんですが、日本の世代別満足感のボトムは他の先進国に比べて少し年齢層が高い、というのが幸福度研究の現時点までの研究成果だったと私は認識しており、40代がボトムとなっているこの世論調査結果は日本以外の先進国の結果にかなり近づいていると受け止めています。

画像を見る

最後に、「国民生活に関する世論調査」のサイトから 図30 今後の生活の見通し を引用しています。最初に引用した 図1 去年と比べた生活の向上感 にかなり近く、ほぼ年齢層が若いほど先行きの楽観的な見方が多く、逆に、高齢者ほど先行きに対して悲観的な見方が多く示されています。これら3つの世論調査結果を見て、若者が置かれた客観的な状況はともかく、主観的な幸福度や先行きに対する楽観的な見方などは「幸福な若者」と称するにふさわしい結果であろうと私は考えています。やや不思議な気がしないでもないんですが、それはともかく、社会学的な解明もさることながら、経済学的な解明を試みた最近の参考論文へのリンクを以下に示します。ご参考まで。

あわせて読みたい

「世論調査」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    昭恵氏だって…外出する人の心情

    田中龍作

  2. 2

    NT誌東京支局長の日本非難に苦言

    木走正水(きばしりまさみず)

  3. 3

    現金給付の所得制限が生むリスク

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  4. 4

    小池知事は検査数少なさ説明せよ

    大串博志

  5. 5

    知られざる「個人撮影AV」の実態

    文春オンライン

  6. 6

    自粛要請も休業判断は店任せの謎

    内藤忍

  7. 7

    緊急事態宣言は拍子抜けする内容

    青山まさゆき

  8. 8

    岩田医師 東京都は血清検査せよ

    岩田健太郎

  9. 9

    コロナ対策 国会は現場止めるな

    千正康裕

  10. 10

    韓国がコロナ詳報を公開する背景

    WEDGE Infinity

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。