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日本のウェブメディアは二度死ぬ

 客に遅刻されて待っている間にどこまでエントリー書けるかなテスツ。

 ということで、日本人が日本語で日本の読み手向けにやるメディアが大変苦境に陥っているという話。一時期は、海外のウェブメディアがマーケティング代行するような形で日本のサイトを新設、これが収益化に苦しんだので、身売り先を探して日本の大手メディアに買われるという事態が発生したり、株主が支えきれなくなって増資を乱発したり上場を強行したりしておりました。

 あれから数年が経って、何が起きているのかというと質の低いブログメディアに読者の目玉を奪われて、煽り煽られというネット独特の世界で安かろう悪かろう競争が勃発。きちんとライターを雇って取材させて記事を作るよりも、適当に2ちゃんねるや業界人ブログやTwitterなどからログを引っ張ってきてコメントをちらちら載せて一丁上がりのメディアが、クリックさえ取れればそれでいいという安易な顧客としっかりマッチして小さな収益化に成功という地獄絵図になってきております。

 ぶっちゃけ、ライター含め4、5人が喰えればそれでいい程度の志の低い感じと異様に記事の煽り加減&質の低さとがシナジーを生んでいる感じでありまして、以前はまだ翻訳サイトのような多少手のかかるものだったのが、最近は2ちゃんねる記事のジェネレータを使うだけで簡単更新という手のかからなさでもタイトルさえしっかり煽れていれば、あとは相互リンクからゴミクリックはたくさん集まるという仕掛けに完全敗北といった趣で。

 もはや市場は圧倒的なクリック数と記事の質量を誇るヤフー様と、バブルどころかフロスのような細かいゴミウェブメディアが発泡スチロールクズみたいな状態で敷き詰められて、真面目に記事書いて運用している中堅メディアサイトを収益・PV両面で駆逐しつつあるという状態でしょうかね。

 持ちこたえられなくなった中堅メディアや、局面的に有利であるはずのフロスのようなミニメディアが生き残れず、記事更新頻度が下がったり(ああ、ライターや記者を解雇してるんだな)、広告単価がダンピングされたり(ああ、広告が入らないから値下げしてでも入れたいんだな)、突然煽りタイトル路線へシフトしたり(ああ、一記事あたりのPVが減少したからなりふり構わなくなってるんだな)というような状況になってます。

 手法として、煽るのはべつに構わないというか、しょうがないじゃないか喰うためだものという雰囲気でもあるんですけれども、やはり煽るというのはある程度以上の文学的素養というか、語呂の良し悪しを感じ取る絶妙なセンスが求められる分野であって、多少有利な局面であってもやっぱり「駄目な奴は何をやっても駄目」という雰囲気がします。低質なコンテンツを量産する世界でも優勝劣敗の世界があったりするんですね。

 どうも客にブッチされたような感じなのでこの辺で。

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