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「武蔵野市から始まった居住用資産を担保にして生活資金を貸し出すリバースモーゲージについて講演。後に続いた東京スター銀行の実績は2000件を超えるという、素晴らしい」

昨日府中市で、行政書士会の主催でリバースモーゲージの市民向けの研修会が開催され、ゲストスピーカーとして武蔵野市の福祉資金貸し付け条例の仕組みについて講演した。

この制度は武蔵野市が30年前に全国初めて実施した「居住用不動産を担保に生活資金を借りて、武蔵野市福祉公社の実施する家事援助などのサービスや、生活資金に使う」という制度である。

リバースモーゲージと言われるこの制度は、税金を原資とした既存の福祉が最低限度の生活を保障することを目的としているのに対して、自己資金で上乗せしてサービスを買う制度であり契約福祉といわれた。

この制度は昭和56年から始まり30年間で119人の人が利用、貸し付け総額16億円・返還額12億円差引き4億円を貸し付け中だ。

利用された方からは感謝の言葉が相次ぎ、亡くなられた後に残余の財産を市に寄付される方も多い成功した制度だが、問題もある。

(1) 税金を原資にして資産のある人に貸し付けて良いのか。税は年金生活者や、就職したての若い人や低所得者からも徴収するから不公平ではないか。

(2)福祉資金を借りている人が長生きをして、担保に入れた不動産の額を超え、いわゆる担保切れになったらどうするのか。等などである

武蔵野市が実施した後になかなか他の自治体が続かなかった制度だが、上記のような問題点と長期に資金を寝かせなければならないことが理由と思われる。

以上の経緯と問題点を述べたが、これからは高度経済成長期に資産形成をした世代が高齢者になるので、大いに期待されると結んだ。

東京スター銀行がこの制度を参考に10年程前からリバースモーゲージを始めたが、すでに利用者は2000件を超えているという。さすが民間の知恵と力だ。これからに期待したい。

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