- 2014年08月20日 08:30
「主流から外れた自分」が会社で生き残るには? TBSラジオ 黒幕プロデューサーの文化系仕事観
2/3「他の人とは違う自分」を強力な武器に変えよ
続いて、長谷川さんご自身のお話を伺います。東洋経済オンラインの連載「文化系サラリーマン諸君!」の中で、ご自身は会社のノリについていけず苦労したものの、ここまで「あいつはそういうやつだから」枠としてサバイブしてきたと書かれていました。「主流ではない社員」が会社で生き残るための心得とはどのようなものでしょうか?
入社前の内定者飲み会で「このノリについていくのはムリだ」「入る会社を間違えたかな」とちょっと絶望したんです。ぼくは子どものころからいつもも主流になじめないタイプで、この会社のノリについていけないなと。
テレビ局では体力・勢い・気合いがそろった体育会系っぽいノリの人が多く採用されます。これを「主流枠」とすると、多数派はこの枠です。一方、ぼくは「非主流枠」。競争が激しい主流枠では到底勝負にならないので、違う枠で生き残らないといけないと思いました。
実は就職試験の段階で、非主流枠で戦うしかないとは思っていたんですよね。就職活動時のエントリーシートにも「こいつはちょっと違うヤツだな」とわかってもらえるような書き方をしていました。狭き門ですが、主流枠よりも競争率が低く、自分の得意分野で勝負できる非主流枠の方が存在意義を発揮できる可能性は高いと感じていました。
長谷川さんが「自分は主流ではない」「感覚が違う」と感じたのはどんなときでしたか?
入社当初の新入社員歓迎会で、最後になぜかカラオケで先輩や同期が全員で肩を組みながらブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」を歌うことになったんです。みんながノリノリで歌っている間、ぼくは端の席で膝を握り締めて、ずっとうつむいていました。いや、もちろん良い曲だし、先輩たちも完全に善意で盛り上げてくれているのもわかるし、一体感を持つのも大事だとは思います。でも、どうしても「この同調圧力に屈したくない」という気持ちが勝ってしまったんです。
先輩に「何してるんだ?早くおまえもこっちに来いよ!」と誘われても、完全に固まってしまって。そんなの自分だけだと思ってちょっと顔を上げて様子を伺ったら、ほかに2人くらい同じようにうつむいて固まっているヤツがいました。相当悲惨な状況だったなと(笑)。
確かに主流ではないかも......。
もう1つは、営業部門で外勤社員のサポート業務をしていたとき。終日内勤でひたすら地味な業務でしたら、基本的にみんな早く外勤になりたいと思うものなんですが、これ僕にはがイヤではなかったんです。いかに仕事を効率的に進めるか、外勤が見やすい形で情報を整理するか......など、楽しんでいる自分がいました。
そんなときにあのカラオケ事件を思い出したんです。ぼくはみんなが楽しそうにやっていることを極端にいやがっていた。もしかして自分は人と感覚がズレているのではと気づいたんです。
とすると、ぼくが好きなことは、案外ほかの人にとってはイヤなことなのかもしれない。そこで自分は、みんながやりたがらない仕事をがんばろうと決めたんです。貸しを作ると、自分がイヤだと感じる仕事をほかの人がやってくれるようになるといったメリットにもなってきました。



