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- 2011年02月01日 04:30
エジプトとかの反政府デモが、何だか知らないけどロシアに飛び火
この前モスクワ逝った翌週だかに、私の通った空港でどかーんとかテロがあったロシアで、今度は反プーチンのデモが起きたりして騒擾が広がるかもしれないとのニュース。
Hundreds of Russians protest against Putin
http://www.msnbc.msn.com/id/41354231/ns/world_news-europe/
イスラム社会が何故このタイミングでわらわら暴動起こしているのか、生半可な知識しか持たないあちきが語るのもよろしくなかろうと言うことで静かにしていたら、ロシアに飛んでったというのはちょっと聞き捨てならないですねえ、とコメント。
スパイ大国(@佐藤優氏)のロシアといえど、防諜分野では国内勢力の把握も困難なほど後進的な部分があり、警察力が限定的というところから面割も進んでおらず努力しないといかん状況ではあります。
今回のデモも、偶発的で衝動的なグループがエジプトなど中東諸国での反政府暴動への共鳴で引き起こしたものとは当然考えられず、というか組織的な反政府デモのようなものというのは枯れ草だけでは燃えないわけで、必ず着火する仕掛けがあるのは間違いないわけです。
エジプトの場合、例によってtwitterやfacebookが効果を発揮したというような喧伝のされ方をするのですけれども、(基本的には)身許のあっさり割れるこれらのツールで呼びかけるのは「調整後」に前に出るリーダーやその周辺が結託して、逮捕承知でやるというのがまあ基本です。
抜き差しならなくなったのはエジプト政府が主要なプロバイダ4社に対してアクセスを遮断するという荒技をやらかしたことで、多分鎮圧目的で国家がネットを遮断というのは中国に続いて二例目ではないかと思います。ユーザー間での情報流通を遮断することで沈静化するというのはあんまり成功例がなく、むしろ群集が集団心理をさらに起こしやすくなるという理由から禁忌だったんですけど、エジプトの場合は偉大なので壮大な社会実験をしてみたくなったのかなあと思うわけですが。
一方、我らがおそロシアについて言うならば、古くから言うところの「正義より秩序」のロシアらしいドクトリンの揺り戻しが来るのかしらねえという話であります。このあたりは、この前新潮から出た「暗殺国家 ロシア」が詳しいです。個人的には、ちょっと誇張もあるのかなあという気もしますけれども、ロシア社会のこの辺の事情や雰囲気を知るには余すところなく記述されててなかなかの力作だと思います。
この手の契約殺人は、純粋にジャーナリストに告発されたら権力や権益を失うかもしれない、ということを恐れた有力者が資金を投じて殺しちゃう話なんですけど、ロシアって冷戦前から、伝統的に人が死ぬんですよ。むしろ、そういう権力を躊躇なく行使できる人しか権力の座に座らない的な凄味があるっていうか、実際そんな感じで。
それが良いのか悪いのかはともかく(人権的にはそりゃあ悪いわけですけれども)、本当に他国の反政府デモや暴動が引き金となってロシアの社会不安に着火したという文脈が成立するのであれば、防諜分野としてはとっても忌むべき不安定工作の時代がやってきたのかなあという話にもなり得ます。ぶっちゃけ、平和の終わりって奴でありまして、各国社会が固有で持つ政治的、社会的システムが充分な自浄能力を持たず閉塞感が強まったときに、一気に湧き出てくる内向きのパワーですね。
まあ、考えすぎかもしれないし、ロシアはあれでいて社会の包容力が大きい社会でもありますから、どうにか捌いちゃうのかも知れませんが。
Hundreds of Russians protest against Putin
http://www.msnbc.msn.com/id/41354231/ns/world_news-europe/
イスラム社会が何故このタイミングでわらわら暴動起こしているのか、生半可な知識しか持たないあちきが語るのもよろしくなかろうと言うことで静かにしていたら、ロシアに飛んでったというのはちょっと聞き捨てならないですねえ、とコメント。
スパイ大国(@佐藤優氏)のロシアといえど、防諜分野では国内勢力の把握も困難なほど後進的な部分があり、警察力が限定的というところから面割も進んでおらず努力しないといかん状況ではあります。
今回のデモも、偶発的で衝動的なグループがエジプトなど中東諸国での反政府暴動への共鳴で引き起こしたものとは当然考えられず、というか組織的な反政府デモのようなものというのは枯れ草だけでは燃えないわけで、必ず着火する仕掛けがあるのは間違いないわけです。
エジプトの場合、例によってtwitterやfacebookが効果を発揮したというような喧伝のされ方をするのですけれども、(基本的には)身許のあっさり割れるこれらのツールで呼びかけるのは「調整後」に前に出るリーダーやその周辺が結託して、逮捕承知でやるというのがまあ基本です。
抜き差しならなくなったのはエジプト政府が主要なプロバイダ4社に対してアクセスを遮断するという荒技をやらかしたことで、多分鎮圧目的で国家がネットを遮断というのは中国に続いて二例目ではないかと思います。ユーザー間での情報流通を遮断することで沈静化するというのはあんまり成功例がなく、むしろ群集が集団心理をさらに起こしやすくなるという理由から禁忌だったんですけど、エジプトの場合は偉大なので壮大な社会実験をしてみたくなったのかなあと思うわけですが。
一方、我らがおそロシアについて言うならば、古くから言うところの「正義より秩序」のロシアらしいドクトリンの揺り戻しが来るのかしらねえという話であります。このあたりは、この前新潮から出た「暗殺国家 ロシア」が詳しいです。個人的には、ちょっと誇張もあるのかなあという気もしますけれども、ロシア社会のこの辺の事情や雰囲気を知るには余すところなく記述されててなかなかの力作だと思います。
この手の契約殺人は、純粋にジャーナリストに告発されたら権力や権益を失うかもしれない、ということを恐れた有力者が資金を投じて殺しちゃう話なんですけど、ロシアって冷戦前から、伝統的に人が死ぬんですよ。むしろ、そういう権力を躊躇なく行使できる人しか権力の座に座らない的な凄味があるっていうか、実際そんな感じで。
それが良いのか悪いのかはともかく(人権的にはそりゃあ悪いわけですけれども)、本当に他国の反政府デモや暴動が引き金となってロシアの社会不安に着火したという文脈が成立するのであれば、防諜分野としてはとっても忌むべき不安定工作の時代がやってきたのかなあという話にもなり得ます。ぶっちゃけ、平和の終わりって奴でありまして、各国社会が固有で持つ政治的、社会的システムが充分な自浄能力を持たず閉塞感が強まったときに、一気に湧き出てくる内向きのパワーですね。
まあ、考えすぎかもしれないし、ロシアはあれでいて社会の包容力が大きい社会でもありますから、どうにか捌いちゃうのかも知れませんが。



