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2014.08.15

■8月某日 台風が去ったことで、キャンプ・シュワブ沖の辺野古新基地建設の工事が再開された。仮桟橋も設置され、ブイも準備中だ。キャンプ・シュワブの正面ゲート前には、警備員や沖縄県警、防衛省の職員が反対派の行動を阻止しようと待機している。辺野古沖には海上保安庁の巡視船まで集結している。まさに、沖縄県民の民意を無視した国家権力の総動員体制だ。それも今年の11月に予定される県知事選においては、辺野古基地反対派の翁長雄志那覇市長が立候補の姿勢を打ち出しており、現職の仲井真知事に圧勝すると予想されている。政府や防衛省としては、翁長県知事が誕生する前に基地建設を既成事実化するために、工期を前倒しにして工事に着手。何が何でも辺野古新基地をつくる作戦である。すでに、立ち入り制限区域を示す浮標党灯となるブイとフロートの設置を終えて、数日中に海底ボーリング調査が開始される予定だ。小競り合いの中で、反対派の運動員が一時的に保安庁職員に拘束される事態も発生している。流血の事態もありえるのではないか。

 海上工事が本格化したことでコメントを求められた仲井真知事は「作業の一つ一つを僕に聞かれてもどうにもならない。事業をやっている防衛省に聞いた方が早い」と答えて香港に旅立った。昨年末の辺野古埋め立て容認後には「これでいい正月が迎えられる」と答えて県民から大顰蹙を買った。以前から不可解な人物ではあったが、埋め立て承認後の県知事の発言はことごとく的外れで、ボケてきたのではないかとの疑念が拭えない。県知事選については「辺野古新基地建設は争点にならない」とも答えている。誰が見ても11月の県知事選の争点は辺野古新基地建設である事は自明のではないのか。辺野古新基地建設に反対する翁長雄志那覇市長候補にダブルスコア以上の差をつけられている仲井真知事にすれば、争点隠しで闘うしかないのだろうが、県知事としては失格である。かといって石破茂幹事長も代わりの候補が見つからず、負けを承知の県知事選にならざるを得ない状況だ。ここにきて、自民党としては、仲井真知事に関しては公認も推薦も出さないのではないかとの見方も浮上している。その仲井真知事にしがみつかざるを得ない自民党沖縄県連も沖縄選出の国会議員もお粗末の極致である。公約を撤回して辺野古埋め立てに転向した面々だから当然の報いでもある。辺野古新基地完成まで9年はかかる予定だが、その間に、米国の外交戦略にの転換もあるかもしれないし、安倍政権の崩壊も当然あり得るだろう。そうなれば、辺野古新基地建設は幻と化す可能性が強い。だとしても、県民としては200年は存続する可能性のある辺野古新基地計画を潰すためにも、県知事選においては、県民の総意を示して仲井真知事に引退、東京への転居を迫るしかないという事だろう。

 今日は日本の終戦記念日。正確に言えば、天皇が玉音放送で無条件降伏を公表した敗戦記念日である。日本帝国主義に侵略されていた韓国や中国にすれば、解放記念日である。それから69年。安倍政権の新国家主義や集団的自衛権行使容認の閣議決定により、日本と韓国、中国との外交は最悪の事態を迎えている。戦争に至るような緊迫状態ではないが、米国という重しがなかったら、突発的な愛国主義のぶつかり合いになってもおかしくないほどの関係悪化状態にある。安倍政権が独自外交で進めている北朝鮮との拉致問題やロシアとの緊密関係も米国のツルの一声で早くも頓挫状態にある。対米追従一辺倒の安倍外交に将来の展望は見いだせない。靖国の閣僚参拝もやってのけた。保守系の時事通信の支持率調査でも43・5%となった。安倍退陣まであと一息。メディア諸君!ガンバロー!である。

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