記事

モバイルワークの推進とGOVERNMENT2.0の具体的な進化について

前回は、

◆世界最先端IT行政"カンナムスタイル"

~住民票取得・税金納付など役所の手続きがいつでも・どこでも携帯電話からできる時代~

http://ameblo.jp/kazuma-nakatani/entry-11909635462.html

についてお話させて頂きましたので、今回は、「モバイルワークの推進とGOVERNMENT2.0の具体的な進化について」記載をさせて頂きたいと思います。

 ICTを活用した行政の推進については、平成25年12月9日に行われた神奈川県議会  本会議 一般質問など様々な場で提言をさせていただいております。

http://www.kanagawa-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=657

❐モバイルを行政に活用する

 まずは、 「モバイルワークの推進について」お話をさせて頂きます。

リンク先を見る

 昨今、ICT関連の中で多用されるスマートとは、一般的にSeamless(縫い目のない)、Mobile(携帯)、Anytime(いつでも)、Real time(即時に)、Together(共に)の頭文字をとってSMARTと表現されることが多いわけですが、国内外での状況を考えれば、その中でもモバイルが非常に重要です。スマートフォンやタブレット型端末といった携帯型情報端末、いわゆるモバイルを行政に活用することは、最新のICT活用により仕事のやり方を徹底的に見直すものであり、県民の利便性やサービスの向上につながることから、行政でもモバイルを積極的に導入し、活用を進めていく必要があります。

 モバイルの活用の一例として佐賀県では、「モバイルワーク推進実証事業」を開始しております。私も先日佐賀県庁を訪問し、同県最高情報総括監(CIO)である森本登志男氏から直接話を伺ってまいりました。この取り組みは、少子高齢化社会を迎え、生産人口が介護現場に取られるなどの影響が想定される中、将来的な仕事のあり方として、タブレット端末や仮想デスクトップ、クラウドなどを活用して、職員が出張先や自宅などから、職場の自席にいるときと同じようにいつでもどこでも同じように仕事ができる環境を整備するものであり、プレゼンテーションの品質の向上、各種審査・検査業務の効率化、迅速な情報の伝達・共有などの抜本的な業務改革に努めるものです。

 例えば、マイクロソフト社のofficeではいつでもどこでも仕事ができる環境がハード面、ソフト面ともに整備されており、モバイルを活用した社内外のファイル共有や業務実施を実現するツールが活用されています。

 モバイルの活用により、レスポンスタイムが短くなり、1人ひとりが抱えられる業務が多くなれば、業務の効率化や県民の利便性が高くなるとともに、生産性が向上するという素晴らしい好循環が生まれるものと考えます。この取り組みにより例えば、神奈川県庁職員が、週に1回たった1人1時間残業時間を短縮できたとすれば、私の試算では人件費を年間約3億5,875万円程度削減することが可能となると見込んでおります。

 こうした観点から行政においても、より積極的にモバイルワークの実現に向けて具体的な取り組みを進めるべきであると考えます。

 住民の利便性を高めるとともに、業務面での効率化や生産性の向上を図ることが期待できるモバイルワークを推進することは非常に有用でありますので、情報インフラの整備を初めとした具体的な実現に向けた取り組みをしっかりと進めてまいります。

❐行政と住民の間の新しい取り組み

  次は、「ガバメント2.0の具体的な推進について」です。

 今回提案するガバメント2.0とはICTを使って、従来のように行政自らが公共サービスを提供するだけではなく、住民に、行政が行う公共サービスや政策決定に主体的に参加してもらい、その英知を集結させて、さまざまな施策を実現させようという行政と住民の間の新しい取り組みです。

 その実現には、行政の持っている情報を住民に積極的に提供することと、住民が提供された情報を活用し、容易に行政に参加できる仕組みを整えることが必要であり、最新のICT技術を活用することで、行政と県民との距離が身近となる神奈川を実現することが可能となります。

リンク先を見る

 例えば、アメリカのオバマ政権ではオンラインで国民からの請願を受け付ける「We The People」というサイトを活用しております。これは、30日で10万筆の署名を集めたら、公的に政府の担当者から必ず対応してもらえるというもので、既に900万人もの方に利用されており、ホワイトハウスと国民との間をつなぐ新たな政治参加手段のひとつとして定着しております。

 こうした中、日本でもガバメント2.0を実現するためのツールが存在しており、例として、世界最大のオンライン署名サイト「Change.org」があります。このサービスは無料で利用可能であり、「We The People」と同じ性能のものを低コストで作成することができることから、すでに海外でも利用が進んでおります。

 また、公共サービスに市民の手を借りるため、千葉市では「Fix My Street」 と同様なICTの仕組みの活用の検討を、韓国では「生活不便スマートフォン通報」というアプリケーションの活用を始めました。これは、道路施設の破損や不法投棄、違法駐車などに気づいた市民がアプリケーションを使用してオンラインで行政に報告し、行政はそれを見て必要な対応を行うという「市民にお手伝いをいただく行政システム」です。

リンク先を見る リンク先を見る

 従来のやり方であれば、「街灯が切れているから取り替えてほしい」「駐車禁止の区域に車が止まっているからどかせてほしい」など、行政に直接電話や訪問するなどして対応を要請していました。しかし、このアプリを利用することで携帯電話から写真と位置情報を知らせることができ、さらに行政は全部自前で対応するのではなく、登録住民に修理などの対応を依頼したり、ボランティアの方々を活用したりして課題を解決していくことが可能となります。

リンク先を見る リンク先を見る

 これまで行政が市民の意向を聞くためには、タウン・ミーティングなどを開催したり、アンケート調査を行ったりするなど、人件費や諸費用がかかっていましたが、こうしたアプリを活用することで業務効率の改善による経費削減が見込め、韓国の事例では平均1.5日程度の業務処理時間の短縮と、年間約3億5,000万円の費用節約が実現できたそうです。

リンク先を見る

 さらに、福井県鯖江市では「データシティ鯖江」として電子行政の推進に取り組んでおり、2013年は“オープンガバメントサミット2013”を開催するなど積極的な取り組みを進めていたり、横浜市では、公民連携プロジェクト「YOKOHAMA Ups!(ヨコハマアップス)」を始動させ、モバイルアプリコンテストを行っていたりするなど、民間の活力を活かした共創連携を図り、市民生活を向上させることを目指しています。

 行政と住民とが協力していく中で、自助・共助・公助の意識を高め、誰かに任せる政治から、自分たちで創る政治を実現していこうという理念を持って、民主主義の根本概念を進化させていくことがまさにガバメント2.0の意義であり、醍醐味です。

 こうした観点から、ガバメント2.0を実現するためのアプリケーション活用を具体的に行うことにより、行政と県民との距離を縮め、県民の多くの声を県政に反映させることで、県民の力を生かした行政サービスを実現すべきであると考えます。

 私からの政策提案がきっかけとなり神奈川県では「電子化全開宣言行動計画」が2014年2月に策定されました。実現するための予算も2014年度予算に盛り込まれています。

 今後も行政に多くの住民の声を反映し、また、住民の力を生かした行政サービスを実現するため、行政と行政双方の協力体制構築の一環として、民間の力も活用しながら、ガバメント2.0を推進するアプリケーションの導入をしっかりと推進していきます。

あわせて読みたい

「ICT」の記事一覧へ

トピックス

議論新型コロナウイルスに向き合う

ランキング

  1. 1

    コロナで医療全体ひっ迫は間違い

    名月論

  2. 2

    富岳が分析 ウレタンマスクはNG?

    諌山裕

  3. 3

    凋落の新聞社 報道の行く末とは

    ヒロ

  4. 4

    コロナ報道の正確性に医師が疑問

    名月論

  5. 5

    NHK捏造か 軍艦島の疑惑説明せよ

    和田政宗

  6. 6

    音喜多氏が所属議員の不祥事謝罪

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  7. 7

    渡部建の目論みに冷ややかな声

    女性自身

  8. 8

    海外は大麻OK 伊勢谷被告の驕り

    渡邉裕二

  9. 9

    二階派に160万円 マルチ企業から

    しんぶん赤旗

  10. 10

    ひきこもりは幸せなら問題ない?

    Chikirin

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。