- 2014年08月10日 20:47
不当表示に課徴金の「景品表示法改正案」を第187臨時国会に提出へ 2代連続女性の板東久美子長官
[画像]建制順に並んで踊る文部科学省指定職、左から2人目はきょう付けで消費者庁長官に就任した板東久美子さん、トビタテ!フォーチュンクッキー動画からスクリーンショット
きょう2014年8月10日付で、消費者庁長官に、板東久美子さん(昭和52年文部省入省)が就任しました。先月末で、文部科学審議官を退任していました。
消費者庁は、第187回臨時国会(来月2014年9月ごろ召集か)に「景品表示法改正案」を提出し、違反企業への「課徴金」を設ける方針を固めました。
これは、内閣府に置かれている「消費者委員会」の6月の答申を受けたものです。
内閣府消費者委員会の答申(PDF)→http://www.cao.go.jp/consumer/iinkaikouhyou/2014/__icsFiles/afieldfile/2014/06/10/20140610_toshin_1.pdf
景品表示法は先の通常国会でも改正していて、例の阪急ホテルなどでのメニュー偽装事件を受け、知事への分権強化など改正をしました。
夏の読書で気づいたのですが、福田康夫内閣のもと、自民党および野党・民主党(枝野幸男さん、仙谷由人さん=今は元職、小宮山洋子さん=同)らが消費者庁設置法をつくりましたが、その前は、公正取引委員会がその設置根拠である独占禁止法に準じる形で、景品表示法を所管していました。独禁法には課徴金があり、景表法にはなかったのですが、消費者庁の景表法となったことで、同じ経済事件なので、課徴金を課したいという思惑があるようです。これだけだとセクショナリズムに感じますが、消費者主権にむけてがんばってほしいところです。一方、アベノミクスにより、老舗メーカーの選別が進んでおり、資金を調達したうえで、同業他社の合併、設備の更新など収益性の高い体質をつくる必要があり、M&A(企業の新陳代謝)について、公取はもっとやさしくなる時代を迎えました。
上の画像は、文部科学省が発表した、恋するフォーチュンクッキー(AKB48)の替え歌、トビタテ!フォーチュンクッキーを踊る、文部科学省の事務次官、審議官、局長らです。
トビタテ!フォーチュンクッキー 留学JAPANバージョン / AKB48[公式]
っていうか、なんで役所って、事務次官がセンターで、審議官・局長が建制順に並ぶの?こういうときまで・・・
もちろん、役所としての安定感はありますが、日本の場合は、入省年次、年齢順にもなるので、硬直性を感じます。この動画は、若者にもっと留学してほしいとPRするのがねらいですが、なぜ踊りを踊ると、留学したくなるのか狙いが不明で、「おどる大臣らを見せて、日本に失望させて、留学してもらおうという自虐戦術ではないか」との見方もあります。
板東久美子長官の前の阿南久長官も女性で、2代連続女性ですが、今回は官僚からの起用。
阿南長官は歌を歌って注意喚起をしました(記者会見要旨)。板東長官は踊りを踊って注意喚起したらどうでしょうか。
また、やはり国民生活センターは頼りがいがあり、消費者庁と国民生活センターの関係性について、ベストなものを求められるます。いずれにせよ、発信力が求められます。
官邸や経産省に負けるな!板東消費者庁を応援します!