記事

育児休暇は4か月で十分か? 「出産後の急な職場復帰は危険」と専門家が警告

オーストラリアの研究者たちは、出産後の母親の職場への早すぎる復帰は危険だと警告しています。産後18週間は、母親は過剰な疲労感に苦しむそうです。

育児休暇は4か月で十分か?

オーストラリアのクイーンズランド工科大学のアシュリー・フィルトネス博士が、出産後の女性の睡眠パターンや疲労について調査したところ、母親たちは、18週目間、安定した睡眠時間を記録していたにも関わらず、過度の疲労を感じていることがわかりました。

この研究は、科学雑誌PLOS ONE誌に発表されたもので、オーストラリアの健康な33人の母親について、出産後6週目、12週目、および18週目に、15分単位で睡眠パターンを記録しました。

フィルトネス博士は次のように述べています。

「睡眠の中断は昼間の職務に強く影響を与えます。眠気は危険なタスクを実行する人にとってリスクとなります」

さらに、「仕事に復帰する前に、日中の眠気が管理可能なレベルにまで低下しているかどうか。それを確信するためには、育児休暇が4か月で十分なのでしょうか」と疑問を投げかけています。

睡眠の量より質が重要

フィルトネス博士によると、新米ママは自分の赤ちゃんの相手をするために、一晩に平均2回、目を覚ますといいます。オーストラリアのママたちの睡眠時間は約7時間20分で、平均的な働くアメリカ人の睡眠時間6時間53分よりも長いそうです。

「これらの研究結果から言えることは、特に出産してから最初の12週間は、睡眠の量より質が重要だということです。これからママになる女性は自分の睡眠の重要性を認識し、赤ちゃんの世話をする最初の数か月の間に、自分の睡眠を維持する方法を考えなくてはなりません」(フィルトネス博士)

日本でも育休後の職場復帰は、3か月? 6か月? 1年? と話題になりますが、この研究結果によると、少なくとも4か月後以降にしたほうがよさそうです。“睡眠の量より質が重要”という点は、子育て中でなくとも働く女性は改めて考えたいところですね。

(リプトン和子)

  • 仕事も子育ても両立できます! 働く女性を勇気づける“元・リクルート最強の母”堂薗稚子さんのアドバイスが凄い
  • 「良いお母さん」のレベルが高い日本 須田敏子教授が語る、女性が働きやすい社会への提言
  • 「妻より稼ぎの少ない夫」はセックス上手!? 男性は“仕事と性生活が両立できない”ことが調査で判明
  • 夫婦の寝室は同じにするべき? ストレス、子作り、浮気対策など、同室派/別室派の意見を聞いてみた
  • もし夫の年収が自分よりも少なかったら? いざという時のために心得ておきたい、夫婦円満の作法
  • 公衆トイレで赤ちゃんに「授乳」!? 「公共の場で母乳を与えるのは迷惑か」海外で議論がヒートアップ中
  • あわせて読みたい

    「子育て」の記事一覧へ

    トピックス

    ランキング

    1. 1

      巣鴨の縁日開催に「理解できず」

      佐々木康彦 / ITmedia オルタナティブ・ブログ

    2. 2

      「アベノマスク」政策炎上の正体

      千正康裕

    3. 3

      政府は医療現場の現実見ているか

      やまもといちろう

    4. 4

      東京の移動減少はすでにNY以上か

      篠田 英朗

    5. 5

      買い溜めで混乱 姿を消す食品は

      BLOGOS編集部

    6. 6

      日本は既に緊急事態宣言の状態か

      自由人

    7. 7

      緊急事態宣言 貧困層へ補償急げ

      藤田孝典

    8. 8

      決戦迎える原油戦争 減産合意か

      ヒロ

    9. 9

      小池知事のカタカナ語批判に反論

      NEXT MEDIA "Japan In-depth"

    10. 10

      コロナの国難にも他人事な政治家

      松田公太

    ランキング一覧

    ログイン

    ログインするアカウントをお選びください。
    以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

    コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

    ※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。