記事
- 2014年08月05日 14:48
代理出産で障害ある子が産まれたら引き取り拒否
なんとも重い話だが、代理母が問題となり、これを許容するかどうかという議論のときに、いくつかある懸念の一つが、この問題であった。そしてそれがひどい形で現実化したものである。
代理出産の依頼を受けたのは21歳のタイ人の女性で、去年12月、オーストラリア人の両親から日本円でおよそ150万円の報酬を受け取り、双子の男女の赤ちゃんを出産しました。 このうち、男の子はダウン症だったため、オーストラリア人の両親は引き取りを拒否し、障害のない女の子だけを引き取りました。 残された男の子は先天性の心疾患などもあり、病院での治療の必要もあるということですが、タイ人の女性が引き取り、自分の子ども2人と共に育てているということです。
このオーストラリア人の両親のやったことは正当化しようがない。
しかし、法ができる事の限界もまた、このケースから顕わになる。
このようなケースで、オーストラリア人の両親に子供の引取を命じたところで、強制的に引き取られた子供がさらに不幸になる可能性が高い。法律のできる事は、その責任を金銭的に償わせることに限られる。
オーストラリア人の両親はタイの代理母となった女性や生まれてきた子供に対し、自らが引き取ったのと同等の生活水準を保障するだけの金銭賠償を将来にわたって負担するべきだ。
ベビーM事件のように子供を取り合っているというケースでは、むしろ親としての地位をいずれに認めるかという点に法的な解決が向けられるが、今回のことでは、そうしたケースがずっとましに思えてくる。



