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汚れた商社の頭目、支那の権力闘争

 安倍総理は、中南米諸国歴訪から本日帰国した。

 総理は、この歴訪に、七十人の財界人を同行させていた。

 それが理由かどうか、安倍総理のこの度の歴訪の前に、習近平中国国家主席が、既に同地域の歴訪を済ませていたことを以って、中国に先を越されたとか、商機を中国に奪われたとかの観点からの評論が多い。

 また、ブラジルが、安倍総理に対して、前に訪問していた習近平への配慮を感じさせる対応をしていたとの報道も為されていた。

 そして、ブラジルにおける総理の記者会見では、内外の記者からの質問も、多くは、日本は中国に中南米という得意先を奪われたのではないかとの観点からなされていたと思う。

 そこで、やはり、書いておこう。

 中国の習近平の一行に、日本は得意先を奪われるなどという懸念は、全く不要である、我が国の政財界人は、日本にもっと自信を持て!

 日本は日本の美点である、誠心誠意を貫けば、決して負けない。
 
 その上で、さらに言いたいこと。

 日本人は、支那・中国の本質をもっと知れ!
 
  この度、中国共産党の大物である前政治局常務委員である周永康と一族そして関係者が、汚職などの罪で軒並み逮捕された。

 周は石油関係利権を握る頭目で、彼と一族郎党の集めた資産は、日本円にして一兆数千億円に上るという。

 従って、習主席は、「トラもハエも同様に叩く」という汚職摘発・綱紀粛正の原則方針に基づいて、周一族摘発を断行したのだ、と解説されている。
 
 しかし、江沢民元国家主席も李鵬元首相も習近平現主席も、自身とその一族は、何らかの業界の元締めであり巨額の財を蓄えていることは、もはや公知の事実ではないか。

 数年前に我が国の国会に来て、得意げに演説していた恩家宝前首相も、数千億円の蓄財があるとアメリカ誌にすっぱ抜かれていた。

 産経新聞は、政治局常務委員の周永康が石油利権なら、もっと格上の李鵬元首相は電力利権を握り、王震元副主席は軍需利権、習近平の姉は不動産で弟は環境ビジネス利権だと書いている。

 さらに、次の明治十二年(一八八〇年)の若き情報将校福島安正の清国偵察報告を読まれたい(岡田幹彦著「日本を護った軍人の物語」祥伝社より)。
「清国の一大弱点は公然たる賄賂の横行であり、これが百悪の根源をなしている。しかし清国人はそれを少しも反省していない。

上は皇帝、大臣より、下は一兵卒まで官品の横領、横流しを平然と行い、贈収賄をやらない者は一人もいない。

 これは清国のみならず古来より一貫して変わらない歴代支那の不治の病である。
 このような国は日本が共に手を取ってゆける相手ではありえない。」
 そして、この報告から三年後に、福沢諭吉は「脱亜論」を発表して、支那と朝鮮は
「一より十に至るまで外見の虚飾のみを事として、その実際においては真理原則の知見なきのみか、道徳さえ地を払うて残酷不廉恥を極め、尚傲然として自省の念なき者の如し」
と説いて支那・朝鮮との絶縁を勧める。この福沢の説く情況、今と同じではないか。

 その後、内田良平は、著書「支那観」において、
「相変わらず金銭万能が支那の国民性の持病となっている」
と説き、
「堂々たる政治家を自任する者にして、美辞麗句とは裏腹に振る舞いは汚れ、彼らの心事が巷の守銭奴と何ら変わらないのは昔のままである」
と書いている。

 事実、我が国の国会での恩家宝の所為振る舞いは、内田良平の斯く言う通りであった。

 以上を総合すれば、支那の政治とは何か、支那の権力者とは何か。

 それは、古今を通じて、「公の理念」はなく、「私利私欲」の為にある汚れた総合商社が歴代の支那であり、その汚れた頭目が昔の皇帝・今の国家主席であるということだ。

 よって、この度の習近平主席の中南米歴訪には、この習近平系総合商社の部課長クラスも同行していたと思うが、これは、自分のことだけで相手のことを毛頭考えることのない傲慢な「イナゴの群れ」を連れて行っていたということだ。

 イナゴを肥沃な麦畑に放てばどうなるか。次々と麦を食いあさり畑を荒らす。何れ必ず蛇蝎の如く嫌われる。しかもこれらのイナゴは、頭目の権力とともに浮沈し不廉恥で平気で相手を裏切る。
 
 だから、日本は、日本の良さを見失わずに貫く限り、私利私欲の守銭奴である支那に負けることはない。

 そのうち、支那の商社は必ず滅びる。

 この度の周永康失脚の報に接したとき、我が国の論評の中に、習近平主席が、「正義感」に基づいてよくやったという観点からの報道もあった。

 その時、昭和四十年代初頭に、文化大革命を高く評価し礼賛していた我が国の新聞を思い出した。

 その時、戦前に我が国に留学した経験のある親日家知識人達が次々と紅衛兵に責められて自己批判していた。

 我が国の新聞記者の中には、自己批判できる彼らこそ高潔な良心の持ち主であり、食足りた日本にいる自己批判も忘れた日本の人士は恥じるべきだと書く者もいた。

 朝日新聞の記者は、汽車の中で会った紅衛兵にインタビューした。彼に「何処の紅衛兵か」と聞いて、「第三司令部」と答えたとき、記者は「あの一番過激で、従って純粋な負けることを知らない紅衛兵か」と感激するルポを書き送っていた。

 このルポを読んだとき、自分と同じ二十歳前の青年が紅衛兵として斯くも讃えられていることに少々ショックを受けた。

 この朝日新聞の紅衛兵の報道に動かされて、ゲバ棒を持ちヘルメットをかぶり覆面をして大学の校舎を壊し、「造反有理」を叫ぶようになった学生諸君も大勢いたのだった。
 
 その時、父が言った。

 「これは、毛沢東の権力闘争だよ」
 
 この度の習近平による周永康一族摘発の報に対して評価するかの如き評論があるのを見て、文化大革命の時の父のこの言葉を思い出した。

 そして、思う。

 やはり、日本のマスコミと支那は変わっていないのだ。

 前者は、いつも沼の表面の波だけを見ている。

 後者は、流れることのない澱んだ大きな沼だ。

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