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【ガザ発】 イスラエル軍、国連避難所攻撃の真相

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夜明け前に砲撃で破壊された教室。ここに数十人が寝ていた。=7月30日、UNRWAの小学校・ジャバーリヤ 写真:筆者=

 イスラエル軍による国連避難所への爆撃が止まらない。3日もラファの避難所(小学校)が砲撃され10人が死亡、数十人が負傷した。

 同軍広報は「近くからロケット弾が発射されたため撃ち返した」と発表する。日本のマスコミは発表を垂れ流す。

 だが、事実はイスラエル軍の発表とは違う。ある避難所(小学校)の責任者を務めるUNRWA(国連パレスチナ難民救済機関)のスタッフが真相を明らかにした。次のような手順だ―

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イスラエルのガザ侵攻ほど国連の無力さが露呈されることはない。=UNRWAの小学校・ラファ 写真:筆者=

1)避難民を受け入れてよいものか、どうか。イスラエルにお伺いを立てる。

2)イスラエルがOKを出せば、門を開けて受け入れる。

3)イスラエルがNOと言って拒否した時は避難民を受け入れることはできない。爆撃が激しくなっているからだ。あるいは間もなく激しくなるからだ。

 好意的に解釈すれば、避難所への移動中に砲弾に当たるのを避けるため、ということになる。

 受け容れさせておいてどうして爆撃するのか? というのがUNRWAスタッフの憤りだ。

 「避難所の地図もイスラエル軍に渡してあるのに・・・」。UNRWAスタッフはまるで筆者を叱りつけるかのような口調で言った。

 イスラエル軍の避難所攻撃は意図的であることが、UNRWAスタッフの証言からも明らかになったのだ。

 イスラエルは国連をナメているのか、UNRWAがハマスと関係があると見ているのか。

 はっきりしていることは、この先も国連の避難所(UNRWAの小学校)が爆撃される、ということだ。

 ガザ市内にあるUNRWAのヘッドクオーターは、2008~2009年の大規模侵攻の際、爆撃された。

 今回の戦闘で現場のUNRWAスタッフ9人が、イスラエル軍により殺されている。現地採用のパレスチナ人だからだろうか。



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