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海江田万里代表、目に見える成果として「安倍内閣の支持率低下」で続投決定 小沢一郎との統一会派で波乱も

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 民主党は2014年7月31日(木)、第23回参議院議員通常選挙(2013年7月21日)敗戦の総括として、海江田万里代表が掲げた「1年後に目に見える成果がなければ辞任する」との続投条件について話し合う両院議員懇談会を開きました。

 ところで、民主党では、両院議員懇談会は非公開、両院議員総会は公開(インターネット中継あり)と分けています。

 両院議員懇には、菅直人、野田佳彦両元首相らも出席。海江田代表は冒頭あいさつ(アタマどり取材対応)で、目に見える成果として「バラバラと言われる中で、一人(山口壮・兵庫12区選出衆議院議員)しか離党しなかった」「安倍内閣の支持率が下がっている」として、「変化の胎動がある。問題はその受け皿に民主党がなれるかどうかであります。そして、民主党は最大のピンチであります。が、このピンチを打開して、チャンスにできるかであります」と語りました。

 3時間20分の非公開議論の間には、民主党本部がある三宅坂ビルの出入り口では、取材陣が構えました。

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[写真]民主党本部前を囲む取材陣、党本部向かい側の国立国会図書館前から筆者(宮崎信行)撮影。

 これには、「誰かスターでも来ているのか?」という風情で、記念写真を撮る人の姿も見られました。

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[写真]民主党本部前の取材陣に驚く人々、隼町交差点で、筆者撮影。

 会合では、代表の地位について、「前倒し代表選をすべきだ」との意見と、「また、民主党はバラバラだ、と言われるからすべきでない」との意見がでました。党執行部の説明によると「半々」、非執行部出席者によると「7対3の割合」で出ました。

 それと、任期途中での代表選でも党員・サポーター投票ができるようにする規約改正について。これは、過去3回あった党員・サポーター投票をめぐって、2002年に花斉会らによる、中野寛成幹事長おろしによって鳩山執行部が倒れ、「小沢一郎氏率いる自由党との民由合併」を公約に入れてしまった菅直人さんが国会議員のみの投票で当選してしまったこと。民由合併後、2004年は、参院選に大勝した直後の岡田克也代表が無投票当選したのに摩訶不思議なことに、自由党出身の藤井裕久幹事長が理由を述べずに辞任してしまったこと。2008年は、無投票当選の裏で、花斉会土下座事件が起き、有力議員が離脱したことなど、さまざまな問題が起きていることもあり、慎重に判断することになりました。

 ところで、菅直人さんや野田佳彦さんら首相経験者も出席しましたが、最高顧問でない菅さんがひな壇ではなく平場席に座ったのは当然として、最高顧問である野田さんも平場席に座るというちぐはぐした面もありました。

 最後は、海江田さんが冒頭と同じ答弁を繰り返しました。

 ここで、岡田克也最高顧問が「私は代表選を前倒すべきだと思うが、党規約上、海江田さんが考えるべきであり、その判断を尊重すべきだ」とまとめ、満場の拍手で終了しました。

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[写真]両院議員懇談会終了後、党本部から議員会館まで三宅坂を歩いて帰る岡田克也最高顧問、NHKニュース7から撮影。

 この後、臨時役員会を開き、党規約の改正については、9月末までにまとめることを決めました。

 ところで、海江田さんは旧小沢一郎氏(現・悪魔一郎氏)率いる「生活の党」との統一会派を秋の臨時国会が始まった後に結成する可能性に言及しました。ただ、これは民主党規約第22条に統一会派の結成は、両院議員総会の承認が必要となっており、仮に海江田さんが生活の党との統一会派を両院議員総会に諮った場合に承認を得られる見込みはなく、代表辞任に追い込まれる可能性が考えられます。このため、秋の臨時国会での生活の党からの統一会派結成の要求を先送りすれば、来年4月の第18回統一地方選を海江田万里代表でたたかう可能性はほぼ確実となりました。

 これにより、民主党の党内政局は終わり、2か月前後で召集される秋の臨時国会で改造内閣とのたたかいを迎えることになります。

 通常国会が150日間で閉じ、国政選挙無しに秋の臨時国会まで3か月以上閉会したのは、1997年以来となります。このときも、日米同盟の運用指針であるガイドラインを改定しており、アメリカは日本政治をよく観察しているといえそうです。このときは12月に小沢一郎氏率いる新進党が突如解党されてしまいました。海江田さんも、大畠さんも、新進党の悲劇を体験していませんから、このようなことがないようにしてほしいものです。

 この後、事前に決まっていた日程ですが、大畠章宏幹事長の定例記者会見は無く、代わりに、海江田万里代表の臨時記者会見が開かれました。

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[写真]民主党両院議員懇談会に臨む海江田万里代表、午後1時過ぎ、筆者撮影。

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[写真]臨時記者会見にのぞむ海江田万里代表、午後5時過ぎ、筆者撮影。

 同じ場所で撮っているので同じような写真ですが、懇談会を切り抜けて、海江田さんは元気になったように見えます。

 記者会見で海江田さんは2015年9月の任期満了に伴う定期代表選挙への立候補について聞かれ、「そんな先のことを言われても、まだ分かりません」と答えました。

 なぜ今日は黒いネクタイ(実際には濃紺の地に、白の水玉)をしているのかと問われると、「水玉のドット(水玉)が好きなのは、チャーチルの蝶ネクタイと同じ柄で、子どものころからチャーチルがかっこいいなと思ったからだ」と語りました。

 チャーチルが首相(保守党代表)に就任した時点では、既にナチス・ドイツに衆議院本会議場を焼き落とされた後です。あたかも、東京電力福島第一原子力発電所が爆発した後かのような状態に衆議院本会議場がなった後にチャーチルは首相になったわけです。同じような国難に海江田さんが対応できるでしょうか。チャーチルは二世議員ですが、子供のころから、ヘロドトスの「歴史」の暗誦を父から命令されていて、それを忠実に守ったものの、父とは仲が悪かったとされます。

 平成6年政治改革4法(改正公職選挙法)で実現した衆議院小選挙区制は、悪魔(小沢一郎)とも英雄(チャーチル)とも手を握りながらも、自民党と対峙していかなければならないという、なかなか、おなかが悪くなりそうな世界だと感じました。

 内閣支持率が下がっているのが目に見える成果ならば、なぜ民主党支持率が上がらないかは問題であることは、海江田さん自身分かっていると考えます。しかし、民主党が自民党の反対党であることは、党本部前の報道陣の数からしても明らかでしょう。

 ところで消費税増税を転嫁せずに、量を小さくするサービス産業って多いですよね。ある、おいしいアイスを食べたら少し小さいように思えたので、内容量を見たら、113ミリリットルだったので、「これじゃあ、ギリギリ君だよ」と思ってしまいました。暑いので、朝の涼しいうちに学習を済ませ、午後は昼寝をしましょう。青い空、白い雲、青い稲、白いカルピス。日本の原風景に戻って、実りの秋にしっかりと収穫できるようにせねばなりませぬ。

 安倍自民党が千里の道を千里馬(チョンリマ)で駆け抜けるのに対して、海江田民主党は万里の道も一歩から。

 きょうも一歩、政権交代ある二大政党政治は、前に進みました。

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