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「民主党ドアステップ」を一緒にのぼろう!

 英国労働党は2010年5月6日に政権を失いました。衆議院議員団の8分の1以上の推薦人を得た6候補者による5か月間におよぶ党首選(党首と同じく党員が選出した副党首が党首代行)で、エド・ミリバンド(ミリバンド弟)前経済産業大臣が兄弟決勝を制して党首になりました。

 2014年5月22日(木)の欧州議会選挙および統一地方選では、統一地方選の方で、労働党は288議席増加。連立与党の保守党は198議席減、自由民主党は283議席減となりました。一方、「EU欧州連合から英国の離脱」を党是とする新党・英国独立党(UKIP)は、欧州議会選のみならず統一地方選でも155議席増。この辺の「欧州議会選と統一地方選でともに勝利」というのは、日本人が想像するのはまったく不可能な世界ですが、しいて言えば「維新のようなものが伸びた」と言えるでしょう。

 さて、次の総選挙は、2015年5月8日(金)とすでに決まっています。これは、英国史上初めてですが、英国には憲法がないので、法律で決めてしまっているわけです。日本ならば「憲法69条や7条違反」の立法だからできないでしょう。もちろん、日本でも、憲法がなければ、「与野党現職の賛成と、野党元職の反対」という圧倒的多数で成立するであろう法律です。

 英国労働党は2014年5月22日(木)の統一地方選に向けて、「#labourdoorstep」ということで、国会議員、党員、地方選候補者が一丸となって戦いました。

 こちらは、衆議院ノッティンガム東選挙区選出のクリス・レズリー(Chris Leslie)さん、42歳。25歳の与党議員として政界デビューしましたが、その後落選して5年間浪人。国政復帰して3期生としては野党ですが、ごらんのように、地域のみなさんと戸別訪問しながら、統一地方選を闘いました。

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[写真]2014年統一地方選で党員と戸別訪問しながらたたかうレスリー衆議院議員、Twitterから。

 左の女性のTシャツが「チーム2015」と来年の年号になっているのも見て取れます。

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 英国労働党のチューカ・ウムンナ議員(Chuka Umunna)は35歳の当選1回生、ロンドン中心部ストリーサム(Streatham)選挙区。1回生と言っても、「Twitter総理」という感じもしますが、このように、党員と一緒に、「労働党へ1票を(Vote Labour)」のプラカードを持ってもらって記念撮影。候補者のTwitterと連携して大いに盛り上げました。

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 上の写真のように、小道具も登場。連立与党2党の党首をコインの表裏になぞって、その考え方の違いを揶揄する集合写真もTwitterに多く載りました。赤い女性の後ろにいる男性は、オーウェン・スミス衆議院議員です。

 で、2014年5月22日(木)の統一地方選で、労働党は勝ったとたんに、エド・ミリバンド党首(ネクスト総理)隠しに入ったようです。

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 労働党本部の公式ウェブサイトの中には、「首相官邸に、キャメロン首相(保守党党首)があと11か月もいるなんて悪いことがあるでしょうか。2015年5月8日に立ち上がりましょう。次の5年間のために」・・・2015年5月8日の衆院選に勝って、政権再交代を果たしてミリバンド内閣をつくろう、という呼びかけです。こちらは、フェイスブックFBでのシェア共有拡散をねらっています。このように、統一地方選で、ミリバンド党首を全国行脚させておいて、勝ったとたんに、ミリバンド隠しをして、現首相の失敗を待つ、という作戦のようです。
 キャメロン現首相(保守党党首)も巻き返しを図り、2か月後にあたる2014年7月15日(火)に内閣改造。1期生の女性38歳を環境相に、同じく1期生の女性41歳を文科相に起用し、女性閣僚を5人にしました。元党首でもあるヘイグ外相は、党幹事長(兼)大臣に横滑りすると同時に、今季限りでの引退(貴族院転出?)が発表されました。やり手のハモンド防衛相が外相に横滑りし、防衛相にはファロン経産相が横滑りしました。5名のベテラン男性大臣が内閣を去り、政府外議員(バックベンチャー)になりました。この布陣で、キャメロンさんは残り9か月での大逆転を目指します。

 きのうのエド・ミリバンド党首のTwitterも、労働党本部のTwitterのリツイートし、
 与党・保守党は社会保障改革をあきらめようとしているが、私は破たんしないように守るために闘う、と思う人はリツイート。

 というように、ミリバンドさんの魅力は統一地方選で全国に浸透したので、来年5月に向けて、「敵のくずれを待つ」。

 原子力発電所を爆発させた無過失責任を負う海江田万里・民主党代表が第97代内閣総理大臣になれるわけがないのですから、あす辞任と不出馬を表明する。そのうえで、選挙管理代表をして、臨時国会前には、新代表を選ぶ。ネクスト総理ということでいえば、岡田克也さんか、玉木雄一郎さんかのいずれかということになるでしょう。

 そして、来年4月12・26日投票の第18回統一地方選で、新代表ネクスト総理を、国会議員、党員、地方議員候補が全国引き回しをして、そこでいったん気配を消す。そして、安倍内閣の失敗を待って、第47回衆院選、2016年7月(おそらく)11日の第24回参議院選挙。

 ホップ、ステップ、ジャンプ。

 「民主党ドアステップ」を一緒にのぼって、政権再交代を実現いたしましょう!

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