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企業の中には、もう以前ほど「ワクワクできる仕事」が用意されていない

先日一緒に飲んでいた時、@little_shotaro君が発した言葉が興味深かったので。

彼はあるテレビCMを見て驚いたようです。
そのCMは、家電製品の新しい機能を説明するCMだったそうですが、「え?これを伝えるためだけに多額の広告費を掛けてCM打ってるの?」と感じたそうです。

この感覚、僕もよく分かります。

「吸引力が変わらない掃除機」と聞いても僕は「で?」と思ってしまいますし、「高性能なカメラ」と聞いても「で?」と思ってしまいます。ワクワクしないんですよね。

自分自身、仕事をする中でもしばしばワクワクを失います。
何を解決するために今仕事をしているのか、よく分からなくなるのです。
これって僕じゃなくてもできるし、やりきったところで、自分は成長できるかも知れないけど世の中は良くなるんだろうか、と。
この無力感は、今の若手社会人にある程度共通する意識のように感じます。

一方、僕はNPOの支援活動を行っている時、スタートアップの記事を書いている時などは、本当にワクワクします。半端ない楽しさです。
自分の仕事が社会をより良くすることを確信していますし、プレーヤーも希少です。特にNPOのソーシャルメディア活用支援は取り組んでいる人がわずかなので、僕がやらねば誰がやる?と本気で思えます。

思うに、企業の中にはもうそれほどワクワクする仕事が残っていないのだと思います。
初めてテレビを作った人たちは、本当にワクワクしたことでしょう。世界を一変させてやる。俺がやらねば誰がやる?という気概があったはずです。
しかしながら、もう僕たちの衣食住ニーズはほぼ満たされており、「満たされていない貴重な部分」を探し当て、収益化することは困難を極めます(Appleはこの点巧みです)。

ではワクワクする仕事=ニーズが満たされていない部分、はどこにあるのでしょう?
その答えの一部は、NPOやソーシャルビジネス、スタートアップにあるのでしょう。
多くの若者がこうした分野に高い関心を抱いているのは、本能的にそこに「企業勤めでは得られないワクワク」を見つけているからだと僕は感じています。

例えばi-See!というソーシャルコマース系スタートアップの毛利さんはインタビュー記事の中でソーシャルビジネスへの憧れを抱いたことが起業のきっかけ、と語っています。

毛利さんに限らず、僕の知る多くの方は「社会を変える」ことにワクワクし、結果的にNPO、ソーシャルビジネス、スタートアップといった道を選んでいます。

既存の企業に社会を変える仕事をする力が無いはずはありません。それどころか、凄まじい力を持っています。
若い世代がワクワクできる仕事を、企業がもう一度用意できるようになれば、みんなハッピーなんじゃないかなぁ、と思います。BOPビジネス然り、大きなビジネスも生まれ得ます。

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