- 2014年07月16日 14:26
勝ちに不思議の勝ちなし。狙い通りの優勝を成し遂げたドイツの強さの秘密とは…?
1/2サッカー王国で繰り広げられた4年に1度の熱戦が幕を閉じました。
地球の真裏でのワールドカップということで、大会が始まるまではストイックすぎる観戦計画にヒヤヒヤしていましたが、どんなに眠たくても結局何よりも優先して見てしまうくらい、毎度のことながら夢中にさせてくれました。
僕はアルゼンチンを優勝候補最右翼と予想していたので決勝で敗れた事に、少なからず落胆をしているのですが、それでも、2014年のドイツはアッパレな強さでした。
ドイツのグループリーグからの戦いぶりを改めて振り返ると、
◇グループリーグvs ポルトガル 4-0
vs ガーナ 2-2
vs アメリカ 1-0
◇ラウンド16
vs フランス 1-0
◇クォーターファイナル
vs アルジェリア 2-1(延長)
◇セミファイナル
vs ブラジル 7-1
◇ファイナル
vs アルゼンチン 1-0(延長)
と、全7試合を6勝1分と無類の強さで戦い抜きました。
平成生まれの僕は、恥ずかしい話ですが正直強かった時代のドイツのことを知らないので、「フットボールは単純だ。22人がボールを奪い合い 最後はドイツが勝つ」という元名古屋グランパスFWの言葉もピンときたことが無かったのですが、それでも今回のドイツの戦いぶりを見る限り、明らかにチームとしての完成度が他国に比べ圧倒的に高く、心の底から「強い!!」と思うようなチームと出会えたと思います。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉もありますが、今回のドイツを見ると、
「勝ちに不思議の勝ちなし」とさえ思う程の充実ぶりでした。
そこで、、
今回はなぜドイツがこれほどまでに質の高いフットボールを披露出来たのか、このブログらしく“試合時の戦術以外”の部分を探ってみたいと思います。
1:キャンプ地「Campo Bahia」を建設!
かねてより広大な領土を有するブラジルでのワールドカップにおいて、サッカー以前に敵となるとされていたのが「気候」と「移動距離」でしたが、ドイツはまずこの課題に対して明確かつ効果的な解決策を見出しました。
ドイツはグループリーグにおける総移動距離が約1600キロと、もともと短く、サルバドール(vsポルトガル)→フォルタレーザ(vsガーナ)→レシフェ(vsアメリカ)と海岸地帯ばかりでした。
そこで、比較的気候の似ている北東部の沿岸地域であるポルトセグロの海岸地帯に
「Campo Bahia」と名付けたベースキャンプ施設をメインスポンサーであるメルセデスベンツ社が独自に建設し、ドイツ代表のキャンプ地として利用をすることとなったのです…!!!!!
日本代表の不本意な敗退の裏にはコンディショングに失敗したとの声もありますが、ドイツは独自の施設を新規で建設してしまうほどに、抜かりない周到な準備をしていたことが伺えます。
2:スポーツビッグデータの徹底活用!
2004年から約10年がかりでチームの再強化を目指して来たといわれているドイツ。
かねてからのスタイルから変貌を遂げ、テクニカルかつスピーディーなプレーで世界最先端にたどり着いたのですが、その裏ではスポーツビッグデータと言える、様々なプレーデータの収集と分析が進んでいました。
ドイツを代表するIT企業「SAP」では『Match Insights』というサッカー分析システムを開発し、ドイツ代表チームの強化にビッグデータ解析という側面から貢献しました。
このシステムでは、フィールド上の全選手とボールの動きを高精細カメラでトラッキングすることで、各選手の走行距離などの単純なデータのみでなく、選手同士の位置や距離、パス成功率などのビッグデータに基づく最適なパスの経路を見つけることが出来るようになるそうです。
また、オフィシャルサプライヤーであるアディダス社の「miCoach」も世界制覇の一助を担いました。
「miCoach」では、選手のスピード・心拍数・距離といったパフォーマンスに直結する数値をリアルタイムで計測でき、タブレット上にライブで共有されてくることにより、選手の疲労度などを科学的に判断することが出来るようになります。
これらのシステムはほぼ全てのトレーニングで使用されているといい、スタッフ陣の意思決定に大きな影響を与えたといっても過言ではないのでしょう。
開催国ブラジルを圧倒し、世界最強となったドイツ代表の超高速パスサッカーの裏には、このような最新のテクノロジーを用いた叡智が結集し、ブレずにユース年代から地道に強化に取り組んだ努力の賜物だということが分かります。



