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ナイフをもつ生徒と、叩いた校長

荻上チキさんのセッション22で大阪の小学校で起こった事件について丁寧に考察されていた。

ポッドキャストでも聞けるので、できるだけ多くの人に聞いてほしい。

http://www.tbsradio.jp/ss954/2014/07/20140715-1.html

ナイフを持ち出した生徒。

まわりからからかわれていたりしてそんなことをした。

ナイフはとりあげて、その生徒を叱る校長。

担任は対応しなかった。(できなかった?)

その生徒をからかった生徒たちも叱る校長。

そして生徒たちの頭を叩いた。

それが体罰であるとして、戒告処分を受けた校長。

自ら職を辞すことを決めた。

という話。

この事件の報道があったときには、ナイフをもっている子を叩いて何が悪いみたいなコメントがSNSでも盛んに発せられていたけど、ナイフを振り回している子を押さえ込むために叩いたのではなく、危険性と緊急性の高い状況を脱してから、叱責として叩いたというところが十分に理解されていなかった。

番組に出演していたノンフィクションライターの藤井誠二さん、まっとうだ。

生徒を叩いた校長の行為は体罰であること、それに対しての処分は妥当であったという考えを明らかにしたうえで、そもそもその背景にある教育現場の問題に着眼しているところは聞いていてうれしかった。

拙著『オバタリアン教師から息子を守れ』の問題意識と同じ。

体罰に対する考え方や、問題生徒を隔離するというような案に対しての考えなど、私の考えとほとんど同じだった。

一方で、実名で電話出演した、渦中の元校長。

ことの重大さを教えるために叩くことが必要だったというような論調だった。

藤井さんは一生懸命元校長をフォローしようとしていたけど、やっぱりちょっとずれてる感じはした。

叩くことで教えられることは少ない。

別の方法があったことは間違いない。

その元校長は「いまになればいくらでもいえるけれど、そのときにはそのほかの選択肢はなかったし、叩いたあともそれがまずかったとは思っていなかった」というようなことをコメントしていた。

コメントの中には「プロとして・・・」という言葉もあったけど、プロなら、そういう状況も想定して、それでも暴力に頼らない指導をできなければいけないのではないかと私は思う。

生徒に問題行動があると、その生徒を問題児としてしまう風潮がある。

教員に問題行動があると、その教員を問題教師としてしまう風潮がある。

しかし教育現場における問題行動の発生は、教育の結果であり、エラーメッセージである。

そのエラーメッセージがどうして発せられているのかを探究しないと、エラーメッセージは出続ける。

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