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企業と自治体の女性登用促進法案、第187臨時国会提出も 政府 2020年までに指導的地位女性を3割に

 第187秋の臨時国会(2014年9・10月ごろ召集か)に、集団的自衛権行使などの安全保障再整備のための自衛隊法改正法案などが提出されないことが確定的になったため、一部の府省が法案を出そうとやる気になっているようです。暑い夏ですが、国家国民のためになる大所高所の法案を企画してほしいところです。その心意気や、よし。

 14日付読売1面トップは、「女性登用促進へ新法」。「早ければ秋の臨時国会に提出し、成立を目指す」という現場のあわただしさが伝わってくるリード(新聞記事の前文)です。

 記事によると、安倍首相が「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%にする」との数値目標を閣議決定した成長戦略に入れていることもあり、企業や自治体に、女性の登用を増やす行動計画をつくるよう求め、新法にもとづき、積極的に女性を登用した企業に対しては、政府が優先的に発注するなど便宜を図るという内容です。

 記事にはありませんが、おそらく、新法による行動計画をつくり達成した企業には、税制上の優遇措置も、今後、税制調査会に対して要望していきたいという思惑もあると考えられます。

 この法律のたてつけは、企業が育児休暇の行動計画をつくり、女性社員の7割以上が育児休暇をとり、男性社員の1人以上が育児休暇をとった企業に「くるみんマーク」を付与して、求人広告に使ったり、税制上の優遇措置がもらえる、「次世代法」(次代の社会を担う子どもの健全な育成を図るための次世代育成支援対策推進法)に似ているので、おそらく同じ部署が書いている法案のように思えます。

 ところで、私自身の経験として、昔の台湾国民党や、中国共産党は、政治体制からして政府より上にある公的機関ですが、明らかに女性の登用を数値目標化していると考えます。私が1993年春に自民党学生部(全国学生交流会)の一員として台湾国民党を訪問したときと、2007年に民主党第1回交流協議機構(兼)第15回長城計画の団員として中国共産党を訪問したときに似た光景を見ました。歓迎宴では、党の部長らが、中華料理店にあるあの円卓に一人ずつつき、会食し、懇談します。男性の部長らは午後5時までと同じであろう背広姿ですが、女性の部長は台湾でも、中国でも、赤いイブニングドレス姿なので、面食らったことがあります。ただ、実際に、党で執務をしている人です。ただ、内外情勢に関する話題では、やや男性の部長と比べて、女性の部長の方が、分からないという風情だったり、日本語が少し苦手なので代わりに日本の歌を歌って場を和ませたりしていました。つまり、アファーマティブ・アクション的に、女性の一定数を必ず部長にするような人事体系をしているのだろうと推測されます。その後、台湾では、反対党(台湾民進党)から女性の副総統も出ていますし、中国も副首相のうちの1人はたいてい女性です。台湾国民党と中国共産党は互いに人的交流がないはずなのに、ともに女性の部長だけ赤いイブニングドレス姿ですが、これは1回購入してしまえば、その後何度でも使えるし、男性よりも目立つから有利と考えられるでしょう。どういう文化的背景によるものかは、両国の政権政党の歓迎宴に参加した経験を持ちながらも、残念ながら現在の私は両国の内情に疎く、文化的背景への洞察力も持ち合わせないので、ちょっとよく分かりません。

 このように、一定の女性を登用する枠をつくってしまえば、女性の副総統や、副首相の人材候補や風土ができるので、とにかくつくればいいでしょう。ぜひ、この法案が秋の臨時国会に提出されることを応援したいです。 

 ◇

 きのう2014年7月13日(日)、2期務めた学者知事の任期満了不出馬による新人3人による滋賀県知事選挙で、三日月大造さんが当選しました。ガソリン値下げ隊員から国土交通副大臣になった人で、航空・鉄道事故調査委員会を運輸安全委員会に改名する法改正に、「透明性を損なう」と反対していた姿が印象的でした。集団的自衛権をめぐる自民党・公明党の暴走にストップをかけました。12日は満月でしたが、翌日夜の三日月当選で潮が変わってきた気配。さあいよいよ大反転攻勢の始まりで、離党していった人たちを後悔させましょう。

 同時にきょう2014年7月14日(月)は岡田克也さんの61歳の誕生日です。午前10時半からは予算委当番ですが、午後3時過ぎには、最高裁判所第2小法廷で、西山太吉さんらが原告となった沖縄密約文書開示請求の確定判決(敗訴の見通し)があります。まさに、岡田克也にとっても、まさに運命の日となりそうです。

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