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ガザ情勢(エジプトのジレンマ)

ガザ情勢で大きな影響力を発揮できるのはエジプトだが、シーシ大統領はこれまでのところ、イスラエルの行動を厳しく非難する等の明確な立場を表明していないと書きましたが、haarets net は「パレスチナ人とハマスの狭間のシーシ」と題して、エジプト(大統領)はジレンマに直面しているとの記事を掲げています。
何時ものことながら、この手の解説ではイスラエル紙のネットの方がアラビア語ネットよりはるかに面白いので、記事の要点のみ書いておきます。
関心のある方は直接原文(英文)をお読みください。

シーシはジレンマを抱えている。
パレスチナ人の被害が増大するにつれ、エジプトのメディア、活動家などの間には、シーシが明確にイスラエルを非難しないことに対するあからさまな不満が高まっている。
例えば彼のクーデターを支持した「反抗」グループは17日、イスラエル大使の追放と平和条約のキャンセルを要求した。彼らはムルシ-に対するクーデターでもシーシを支持し、多くの活動家を抱えているので、簡単には無視できない。
しかし、シーシや多くのジャーナリストにとって、ハマスはテロリストでムスリム同胞団を助けた連中で、パレスチナ人一般とは区別される。彼らの中には激しいハマス非難の論調を掲げる者もいる。
シーシにとっても、ハマスを始めテロリストの抑え込みが、政権の正統性の根拠であるだけに、イスラエルのガザ攻撃に対する反応は難しい。
パレスチナ人の窮状を救うために、ガザとの検問所を解放し、救急車や医療チームを送れとの要求に応え、負傷者を受け入れ、野戦病院を開くことにした。
イスラエルを非難すべしとん民衆の声にシーシがどの程度影響されるか判断するのは難しい。彼は必要ならば民衆の声は無視する立場で、最近の燃料の大幅値上げはその象徴であろう。今のところ情勢は静かではある。
この様ななかでおきたガザ攻撃はシーシに大きなジレンマを味わわせているが、同時にエジプトが地域で重要な役割を果たす役者であることを示す機会も与えた。
なぜなら彼が唯一イスラエルとハマスの双方と話のできる人物だからである。
エジプト外務省及び情報局は既に可能な出口を見つける接触に入っている。あと問題はいつシーシがエジプトの立場を明確にするかである。
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/1.604476

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