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W杯歴史的勝利も関係ナシ、 ベルリン水道使用量でみるドイツ人気質

ワールドカップ準決勝7月8日は、ブラジルにとって歴史的な恥辱の日として新たに刻み付けられたことでしょう。1950年に自国で開催したW杯でウルグアイにまさかの逆転負けを喫し優勝を逃したのが「マラカナンの悲劇」なら、64年後となる1対7の大敗北は「ベロリゾンテの惨劇」として後世に語り継がれても不思議はない。サンパウロ市が制定する「革命記念日」の祝日を受け、ブラジル株式市場が休場だったのはせめてもの救いだったかと・・。

反対にドイツにとっては、勝利の美酒に酔いしれた一夜になったことは間違いありません。

ベルリン市の水道供給会社Berliner Wasserbetriebeが発表した、水道消費量のチャートをご覧下さい。

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試合開始前の午後4時から午後9時頃まで、水道使用量はざっくり2万2500立方m-2万5000立方mのレンジ内でした。夕食時間後と思しき午後8時-午後9時頃にレンジ上限に振れる程度だったのです。ところが試合スタートの午後10時から急速に低下していますよね?

急変は、午後10時45分頃に起こりました。水道消費量は、午後11時までの15分間に突如として3万立方mへ跳ね上がったのです。そう、この時間はハーフタイム。逆に後半戦が幕開けすると、大差をつけているにも関わらず水道消費量は低下の一途をたどります。試合終了直後には、最低の1万立方mまで落ち込みました。世紀の大勝利に、観戦するファン勝利の乾杯でパイントグラスをぶつけ合ったのでしょう。午前0時過ぎになってようやく、2万2500立方mまで戻していました。

つまり、試合開始からたった6分で4得点を挙げ勝利を確信したはずなのに、ドイツ人はトイレを我慢するほど試合に釘付けだったんです。開戦まもなく4大会連続でW杯出場のミロスラフ・クローゼ選手がブラジルのロナウド選手を抜き、 W杯歴代最高得点となる16点目をマークしたので熱狂を煽ったのかもしれません。トーマス・ミューラー選手も今大会5得点目をスコアし、すでに敗退したコロンビアのハメス・ロドリゲス選手にあと1点と迫りました。ビールを傾けながら記録更新という歴史的瞬間の証人たるべく、席を外すのもためらわれるほど大盛況で観戦していたドイツ人の姿が目に浮かびます。

ドイツ人といえば「直線行動型」に分類され計画的で真面目な性格かつ徹底的なプロ意識で知られていますが、試合観戦でもそんな気質全開だったというわけですね。

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