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景気動向指数は我が国景気の足踏みを示す!

本日、内閣府から5月の景気動向指数が発表されています。4月の消費増税後の5月の景気のリバウンドを見る指標として注目されていましたが、CI一致指数が前月から横ばいの111.1、先行指数が前月から▲0.8ポイント下降して105.7となっています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

5月の景気一致指数は横ばい 基調判断は据え置き
内閣府が7日発表した5月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月と横ばいの111.1だった。天候に恵まれ食品や飲料で夏物商品の販売が好調だった一方、消費増税に伴う駆け込み需要の反動などで自動車やパソコンの出荷が落ち込んだ。

内閣府は一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を、前月までの「足踏みを示している」で据え置いた。

数カ月後の先行きを示す先行指数は0.8ポイント低下の105.7と4カ月連続のマイナスだった。先行指数が4カ月連続で低下するのは、12年4月から9月にかけて6カ月連続でマイナスになって以来。自動車やパソコン、デジタルカメラといった耐久消費財の在庫が増えたほか、住宅着工床面積が減ったことが響いた。

景気に数カ月遅れる遅行指数は0.5ポイント低下の117.7だった。

指数を構成する経済指標のうち、3カ月前と比べて改善した指標が占める割合を示すDI(最高は100)は一致指数が20.0、先行指数が11.1だった。

いつもながら、簡潔によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下のグラフは景気動向指数です。上のパネルはCI一致指数と先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた部分は景気後退期を示しています。

画像を見る

CI先行指数が4か月連続で下がり続ける中、CI一致指数の方が先に下げ止まったという不可解な結果と私は受け止めています。もっとも、5月の景気動向指数については、CIだけでなく、DIも一致指数よりも先行指数のほうが水準が低いという状態となっています。引用した記事にもある通り、統計作成官庁である内閣府は基調判断を「足踏み」で据え置いています。取りあえず、CI一致指数に対してプラスの寄与を示したのが、いずれも前年同月比でみた小売業と卸売業の商業販売額に加えて中小企業出荷指数(製造業)となっている一方で、マイナスの寄与が耐久消費財出荷指数と投資財出荷指数(除輸送機械)と所定外労働時間指数(調査産業計)となっています。最後の所定外労働時間については増産の中で所定外労働時間が減少していますから、何らかの統計の事情で不整合が生じていると私は解釈していますが、耐久消費財出荷が5月もマイナスになって消費増税前の駆込み需要に対する反動減がまだ続いている一方で、小売業販売額は前年同月比でプラスなんですから、季節調整済みの系列でマイナス、季節調整していない原系列の前年同月比でプラス、という統計の見方に基づく微妙な差異が生じる時期なんであろうと私は理解しています。ただし、統計を離れて、多くのエコノミストやビジネスマンの景気実感は消費増税のマイナス・ショックは想定内であって、年央くらいには持直しに転ずる、というのが多数意見ではないかと受け止めています。明日発表の景気ウォッチャーなどが参考になると考えてよさそうです。

日銀の「さくらリポート」でも、7月は前回から「全地域が、景気の改善度合いに関する基調的な判断に変化はない」と報告されていて、基調としては景気は緩やかな回復過程にあることが示されています。もう少し時間を経て消費増税のマイナス・ショックは徐々に減衰していくものと私は楽観しています。

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