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「権力」という刀の切れ味

ついに閣議決定がなされました。「権力」を失ったことの意味を感じずにはいられません。

政権を奪還し、議会の圧倒的多数を握った官邸の主は、「権力」という刀の切れ味を楽しんでいるかのようです。

大学時代の恩師で憲法学者の佐藤幸治名誉教授は、ジュリストの4月号で、『「自由で公正な社会」を支える諸制度、そしてそれへの敬意を』と題した巻頭言を書かれています。記録的な人気を博した民主党のルーズベルト大統領が裁判所を骨抜きにしようとした時、与党が絶対多数を占めていたにもかかわらず、議会がその企てを阻止しました。佐藤名誉教授は、アメリカの強さの本質はここにあると述べておられます。

わが国の存立にかかわり、国民の生命、財産に重大な影響を及ぼす集団的自衛権の行使について、与党のみで調整を行い、「閣議決定」を行うことは、国会を国権の最高機関と位置付けている憲法の趣旨に反し、わが国が積み上げてきた立憲主義の歴史を後退させるものです。

尖閣諸島の防衛や朝鮮半島有事などの事態については、安全保障基本法を制定し、わが国の自衛権を再定義することで対応すべきです。(詳しくは6/20のブログをご覧下さい)

どんな権力者であっても、守らなければならない民主的仕組みがあります。わが国では、それが権力者によって破壊されようとしています。

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