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イラク情勢(厳しいサウディ・米関係)

al qods al arabi net は「ケリー長官のサウディ首脳陣との会談は厳しかった」と題して、ケリー長官のジェッダでのサウディ国王以下との会談は、サウディの米国に対する不満を反映して、極めて厳しいものであった、と報じています。

この報道の信憑性は勿論不明ですが(双方から特に厳しい声明等は出ていない・・まあ、出たら驚きですが)、サウディの対米不満に関する観測記事は度々出ているものの、具体的な不満点に触れた記事は少ないので、記事の要点のみご参考まで。

26日のサウデイ首脳とケリー長官との会談は厳しいものであった。
その理由はサウディ側が、ケリーのバグダッドとアルビル(クルド地域)における話し合いについて不満を有しているからである。

ケリーはイラク訪問前に、サウディ国王と会談し、米国としてはイラクに挙国一致内閣を作る必要があると考えているとして、マリキーの辞任を必要と考えていることを示唆した。しかるにバグダッドでは、彼はマリキーに対して総てのイラク政治勢力を入れた政府を至急作るようにと要請した。

これはサウディから見れば、何時もの米政権の躊躇政策以外の何物でもなく、このような曖昧な政策が米国に対する信頼を喪失させているのである。

このためサウディ側は米国に対して、そのエジプト政策の改善については評価するも、イラク情勢に関するこのような曖昧な政策には満足していないと告げたのである。

しかし、そのようなサウディの不満にもかかわらず、会談ではイラク、シリアを含む中東域内の不安定問題とそれに対する対策について、広範な議論が行われた。

この点でサウディの立場は明確で、域内の不安定をもたらしたのは、シリアとイラク政府の宗派的政策であって、シリアとイラクの両政権をテロリストと断固として戦う能力のある強力な中央政権により替えなければならないというものである。

これに対してケリーは、米国はイラクで短時間のうちに総ての政治勢力を入れた政府を樹立する必要があると考えており、又シリアの穏健派反政府勢力を支援するために5億ドルの援助をする用意があると説明した。

因みに会談には、国王の他、皇太子、皇太子代理、外務大臣、大蔵大臣、駐米大使が出席したが、国家安全保障評議会事務局長のバンダル殿下(前の情報長官)は出席しなかったが、これは彼が政策実行者ではないことを示している。

大蔵大臣の出席の意味は不明
(サウディのイラクやシリアに対する新たな支援の議論のためか、サウディ民間人や福祉団体等がテロ組織に資金提供していると噂されていることに関してか?等が考えられるが・・・・)
http://www.alquds.co.uk/?p=186101

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