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【読書感想】他人を攻撃せずにはいられない人

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リンク先を見る 他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書)

Kindle版もあります。

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内容紹介

暴言を吐く、支配したがる、けなして自信を失わせる、優しいようで水面下で工作している、一見目立たない人を含めて、あなたの周りにはとんでもない人が隠れているかもしれない。

本書では、精神科医として「ターゲット」にされて、痛い目に遭った患者たちから聞いた、人を陥れる「攻撃欲の強い人」を事例で紹介。ターゲットの心をどんなふうに壊していくのか、その手法を取り上げて分析する。

「攻撃欲の強い人」とはどんな人か。多くの場合、攻撃される側は、ターゲットが抵抗できないが、それは一体なぜなのか。何のためにそんなことをするのか。結果どんな影響を及ぼすのか。はたして、攻撃欲の強い人と、どう向き合い対処すべきか。本書で明らかにする。

自分のために、人生を台無しにされないために――職場や家族に潜む「害になる人」の精神構造を知る!

僕自身も、最近この「他人を攻撃せずにはいられない人」を目の当たりにする機会があって、状況を整理するために読んでみました。

著者は精神科医で、この「他人を攻撃せずにはいられない人」の被害に遭って、大きなダメージを受けてた人を大勢診ており、著者自身も職場でこういう「攻撃的な人」に接してきたそうです。


そんな「攻撃的な人」なんて、周囲から見れば、ひと目でわかるし、みんな関わらないようにするんじゃない?

あなたはそう思うかもしれません。

僕も以前はそう思っていました。

でも、実際に被害を受ける立場になってみると、そういうのって、なかなかわからないんですよね。

 攻撃欲が強い人が欲しているのは、破壊である。他の誰かがうまくいっているのが許せない。それゆえ、他人の幸福や成功に耐えられず、強い怒りや敵意に突き動かされて、とにかく壊そうとする。

 そこに利害がからんでいる場合もある。自分自身の願望や利益しか頭にない彼らは、自分が望むものを手に入れるうえでの邪魔者に対して、攻撃の刃を向ける。たとえば、あるポストに自分が就くために、ライバルを陰で中傷したり、足を引っ張ったりして、け落とそうとするような場合が典型例だろう。自分の行動がどれだけ混乱を巻き起こしたり、迷惑をかけたりするか、などということには決して目を向けようとしないわけである。

 このようなエゴイストはなるべくなら近くにいてほしくないものだが、意図がわかりやすいため、実は対処もしやすい。厄介なのは、自分の利益がからんでいるわけでもないのに、あなたを打ちのめし、あなたがやっていることを台なしにし、ときには、あなたの人格そのものまで破壊しようとするようなタイプである。

 しかも彼らは、悪意を隠して攻撃する。もしくは自分自身の悪意に気づいておらず、無自覚のまま、非常に残酷なことをやってのける場合もある。しばしば、「あなたのためを思って」とか、「こういう理由があってやっているんだよ」とかいった言い方で接してくるが、その善良で優しそうな仮面の下に何らかの悪意を隠し持っている。

ナイフみたいに尖った人で、「あいつには近寄らないほうがよさそうだ」という共通認識ができあがっていればいいのですが、「攻撃的な人」は、誰に対しても、その攻撃性を剥き出しにしているわけではないことも多いのです。

 自分の近くにいる人の攻撃欲を見ぬくことはとても難しい。

「いやいや、化けの皮なんてすぐにはがれる」とお思いになるかもしれない。でも実際には、自分が攻撃を受けていることに気づかないままでいる人はとても多い。

 他の人がターゲットになっている場合は、比較的簡単に見破ることができる。気づきにくいのは、自分自身がターゲットにされているケースである。先ほど紹介した女性の事例からもわかるように、自分が痛い目に遭うまでは、はっきり認識するのが難しく、時間がかかることが多いのだ。

 しかも厄介なことに、攻撃欲のある人は、攻撃していることを周囲に気づかれないように隠蔽する達人であることが多い。先の女性も、「先輩は、私の憧れです」などという歯が浮くようなおべんちゃらを真に受け、安心して愚痴をこぼしたり、新しい企画について相談したりしていた結果、気づいたときにはもう手遅れだったわけである。

 このように、相手を直接攻撃するわけではなく、遠回しに打ちのめそうというタイプから身を守ることは、なかなか難しい。そういう人は虚実とり混ぜて語るし、誠実そうにふるまっていたかと思うと突然計算高さをのぞかせる。こうした二面性もあるので、一体どういう人なのかわかりにくく、周囲がころっとだまされることになりやすい。

みんな、それなりに「自分は人を見る目がある」と思い込んでいるわけです。

そういう「攻撃欲のある人」の中には、特定のターゲットに対してのみ、その「攻撃性」を全開にするタイプの人もいます。

ターゲット以外の人には、穏やかで、礼儀正しそうに見えたりもするため、「あの人にそんなことされるなんて、お前のほうに落ち度があるんじゃないの?」なんて、周囲からはまともに取り合ってもらえず、かえって孤立を深めてしまうこともあります。


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