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新彊ウイグル地区の中国当局の暴力的政策について徹底検証〜中国政府がウィグル族への弾圧を暴走せざるを得ない理由

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 まず中国における新彊ウィグル自治区の位置と中国の言語分布図を確認しておきましょう。

 地図画像をパブリックドメインとして使用フリーで公開しているウィキペディアから引用してご紹介。

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新疆ウイグル自治区

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E7%96%86%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%AB%E8%87%AA%E6%B2%BB%E5%8C%BA

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中国の言語分布図

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%B0%91%E6%95%B0%E6%B0%91%E6%97%8F

 二つの地図を比較すれば明らかですが、中国の国土の半分近くを占める3つの自治区、ウィグル、チベット、内モンゴルは中国標準語の通用するエリアではありませんでした、言語的にも文化的にももちろん民族的にも、歴史上長らく漢民族の配下にはない地域でありました。

 中でも中国の国土の六分の一を占める新彊ウイグル自治区は、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インドの8カ国と接していて中国で最も長い国境を有している、中国国防の要衝の地でもあり、石炭や石油の埋蔵量が中国国内一位の貴重な資源産出地でもあります。

 今回は当ブログとしてこの地における中国当局の暴力的政策について、その実態とその動機について徹底的に検証してみたいと思います。

 長文のエントリーとなりますこと、あらかじめご了承ください。

 お時間の許す範囲でお付き合いください。

 ・・・

●アムネスティ・レポートで確認するウィグル族に対する人権侵害

ウイグル族は悠久なる歴史と輝かしい文化をもつ民族です、「ウイグル」とは“連合・団結”という意味のウイグル語でウイグル族の自称であります。

 ウイグル族の母語であるウイグル語はアルタイ諸語に属するチュルク諸語の一つで、ウイグル自治区を中心に使用されてきました。ウイグル文字を用いるウイグル語は32の字母をもち、八つの母音の字母、24の子音の字母があって、右から左へ横書きにします、32の字母は実際には126種類の書き方を有しているそうです。

 民族音楽、伝統的手工芸は豊富多彩で、歌と舞踊が得意で、明朗、情熱的であり、おもに中国の西北部に分布しているほか、カザフスタン、ウズベキスタン、トルコなどにも少数居住しています、人口は1000万強。ウイグル語を話し、伝統的にはオアシスに定住して農耕や商業に従事します。

 イスラームを信仰する民族であり、ウイグル族は長い歴史の発展の中で食生活、服飾、祭り、礼儀作法などの方面で独特な風俗・習慣を形成したのであります。

 ウイグル族は漢民族と違って、宗教上の理由もあり、豚肉・犬・ろばなどの肉、生肉、動物の血のついたものなどを食べません、牛・羊の肉類や乳製品を食べ、小麦粉で作った食物を主とし、主食の種類は数十種類あります、最もよく食べるのはナン、ポロ(羊肉入りにんじんピラフ)、まんじゅうなどです。

(参考文献)
中国の少数民族─ウイグル族と私
https://www.teikokushoin.co.jp/journals/geography/pdf/200903g/4.pdf

 世界の人権問題を扱う国際団体であるアムネスティ・インターナショナルのサイトでは、この中国におけるウィグル族への人権弾圧について、多くのページを割いて訴えています。

アムネスティジャパン

ウィグル人
http://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/minority/world/minority_uyghur.html

 アムネスティの調査によれば、「中国政府による攻撃的なキャンペーンの結果、自らの権利を平和的に行使しただけで数千人のウイグル人が、「『テロリズム』、分離主義、宗教的過激主義」容疑で逮捕または恣意的に拘禁されて」いるといいます。

ウイグル人

中国・西北部に新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)という最大の自治区があります。ウイグル人はテュルク系の言語を使用し、大部分が中央アジアを中心に長い歴史を持つ、スンニ派のイスラム教徒です。

ウイグル人のアイデンティティは中国政府の民族政策によって脅かされています。ウイグル語の使用制限、宗教の自由への厳しい制限、そして継続的な新彊ウイグル自治区への漢民族の流入など、中国政府の政策は、民族の習慣を破壊し、雇用差別とあいまって、不満や民族間の緊張を増幅しています。中国政府による攻撃的なキャンペーンの結果、自らの権利を平和的に行使しただけで数千人のウイグル人が、「『テロリズム』、分離主義、宗教的過激主義」容疑で逮捕または恣意的に拘禁されています。

 新彊ウイグル自治区の学校組織では、中国当局により実際は中国語を唯一の教育言語とした言語政策を進められ、悠久なる歴史と輝かしい文化の象徴でもある「ウイグル語」の使用が公教育の現場にて「禁止」されています。

ウイグル語での教育を制限

中国当局は、新彊ウイグル自治区の学校組織を「バイリンガル」にすると主張していますが、実際は中国語を唯一の教育言語とした言語政策を進めています。この政策は、1990年代に大学レベルの教育において、ウイグル語を排除することから始まりました。現在、新彊大学ではウイグル詩のコースのみがウイグル語で教えられています。2006年、当局は、就学前レベルで使用する主たる教育言語を中国語とする、政策措置を開始しました。

新彊ウイグル自治区南域の都市部出身の子どもや教師たちは、「学校構内で、ウイグル語を一言でも話せば、罰せられるだろう」と報告しています。これでは真の「バイリンガル(二重言語主義)」と矛盾しています。

国連子どもの権利委員会は、「初等・中等教育レベルで使用する全ての教育・学習教材が、少数民族の言語を使用し、かつ文化的配慮がなされているものを使用できるよう保証すべきである」と、中国当局に要請しました。

 さらに敬虔なイスラーム信者であるウィグル人たちの宗教活動は著しく制限をされています、例えば「18歳以下の子どもはモスクへ入ることや宗教教育を受ける」と「学校から追放されてしまう」のです。

制限された宗教活動

中国当局は、地方のイスラム教指導者任命に干渉したり、モスク内外に警察を配備し、宗教活動、モスクそして宗教指導者すべてを厳重な管理下に置いています。新彊ウイグル自治区の政府職員(教師・警官・国営企業労働者・公務員を含む)は、宗教活動を行なうと職を失う危険があります。また、ウイグル人のメッカ巡礼を、中国当局は繰り返し妨害しています。全てのイスラム教徒にとってメッカ巡礼は必要不可欠なものです。

18歳以下の子どもはモスクへ入ることや宗教教育を受けることが許されません。親も自分の子どもに宗教について教えることが許されません。モスクに入ったり、家でお祈りをしているところが見つかると、学校から追放されてしまうと、子どもたちは恐れています。

 中国当局によるウィグル族への人権弾圧政策の中でも、アムネスティ・インターナショナルが最も強く避難しているのはウイグル人女性と少女への人権侵害です。

 「農村地域に住む少数民族コミュニティ出身の多くの女性・少女が拉致され、「妻」として、または、性産業に売買され」ており、「中国当局が労働力不足への対応と称して、新疆ウイグル自治区に漢民族を大量に移住させる方針をとっている」一方で、「20万人以上とも言われるほど膨大な数の若いウイグル人女性・少女が、中国当局に強制されて送り出さ」ている実態が、アムネスティ・レポート(2008)でも指摘されています。

ウイグル人女性と少女への人権侵害

■国家による人口抑制政策に従わされる少数民族
中国では、一人っ子政策という厳しい人口抑制政策が実施されてきました。このことによって、女性の「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)」や子どもを何人持つか夫婦や家族を主体として計画的に考え決める権利が、中国では尊重されず、国家による「計画出産」が実施されてきました。

人口比率からすると、チベット人やウイグル人などの少数民族は、中国の全人口の9パーセントにも満たないと言われていますが、中国の国家統合という点から、イスラム系民族としてのウイグル人女性たちに対しても、国家による人口政策は押し付けられ、適用されてきました。

ヒューマンライツウォッチのワールドレポート(2005)によると、中国では、文化的に男の子を欲しがる傾向と国の人口抑制政策があいまって、内地の農村地域では女性・少女が少なくなり、人身売買業者にとっては儲かる市場が創出されています。特に農村地域に住む少数民族コミュニティ出身の多くの女性・少女が拉致され、「妻」として、または、性産業に売買されるのです。

■強制移住させられるウイグル人女性
ウイグル人の元「良心の囚人」であるラビヤ・カーディルさんは、2007年11月に米下院人権連盟(Congressional Human Rights Caucus)で、かなり多くのウイグル人女性・少女が、安価な労働力や性的搾取を目的に強制移住させられ、その事実が、ウイグル人の人口減少に繋がっていると指摘しました。

アムネスティ・レポート(2008)でも、中国当局が労働力不足への対応と称して、新疆ウイグル自治区に漢民族を大量に移住させる方針をとっていることが指摘されています。一方で、20万人以上とも言われるほど膨大な数の若いウイグル人女性・少女が、中国当局に強制されて送り出され、過酷な労働条件と低賃金で働かされています。

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