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決算行政監視委員会で質問(問題の職業訓練事業、70億円国庫返納へ)

本日、衆議院決算行政監視委員会で質問に立ち、安倍総理や田村厚労大臣に質問しました。質疑のポイントは以下のとおりです。→報道ぶり

1.不正入札の疑いのある短期集中特別訓練事業、70億円の国庫返納へ

国会での指摘に基づき、ある予算が年度の途中で国庫返納されるのは極めて異例のことです。厚生労働委員会等で追及を続けてきた成果が出たものと考えています。また、税金の使われ方をチェックする決算行政監視委員会らしい質疑ができたと自負しています。

2.(独)JEEDの高年齢者雇用安定助成金、執行実績は、たった一人!

あまりにも酷い低執行率が明らかになりましたが、麻生大臣は、本事業が民主党によって編成されたものであると事実に反する批判を展開。しかし、直後に私の抗議を受け、「実は自民党が編成した予算でした」と前代未聞の訂正・謝罪の発言。予算も大臣も、極めてお粗末だと言わざるを得ません。

【短期集中特別訓練事業の国庫返納を実現】

(玉木)行政監視の観点から2つの事業を取り上げたい。まず、ニートの方々に短期の職業訓練を行う「短期集中特別訓練事業」。事業目的は否定しないが、問題が少なくとも3点ある。

①厚労省職員が入札公示前日に、仕様書案など重要な入札情報を独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)に漏らした、官製談合の疑いがあること。

②天下り団体である中央職業能力開発協会に基金を積んでいるが、実は、同協会は、昨年、会計検査院から指摘を受け750億円返還している。しかし、補正予算でゾンビのように基金が復活していること。

③これまで3回行った入札も不調に終わり、執行が大幅に遅れており、速やかな執行が求められる補正予算としての効果はすでに期待薄となっていること。

(玉木)こうした問題があることから、一旦ここで事業をやめて、予算を国庫返納すべきではないか。

(田村厚労大臣)契約手続の中で(厚労省職員に)非常に不適格な行動があった。即座に再入札にかけたが、入札者はいなかった。その後、分割して6ブロックに分けて入札したところ、訓練実施については、全国の6ブロックのうち4つには事業者が見つかったので事業を実施したい。残りの2つはこれから努力しても落札の見込みが立たないので、70億程度を国庫返納をさせていただきたい

(玉木)大臣が返還を明確に答弁したことは評価したい。ムリして執行するのでなく、国民にお金を返すという観点から、全額返還も検討すべき。

【高年齢者雇用対策の特会事業、執行実績わずか1人、ずさんな執行】

(玉木)2つ目の事業も(独)JEEDがらみ。労働保険特会の雇用勘定からお金が出ている「高年齢者雇用安定助成金」について、平成25年度における執行状況について伺う。2,000人強を対象にしていた事業の実績を答弁されたい。

(厚労省職業安定局長)実績は1人である。

(玉木)たった一人とは驚きだ。もっと驚きなのは、今年度その予算を67億円から84億円に増額させていることだ。予算編成プロセスに明らかに問題がある。現在進行している年度の執行状況を、翌年度の予算編成に反映する仕組みが必要ではないか。総理の見解を伺う。

(安倍総理)ご指摘の事業については、問題があるのは事実。執行状況等について、厚労省において把握し、事業内容を必要であれば見直しをするよう指示したい。

(玉木)執行率の低い事業はいろいろ見たが、これほどひどいものは初めてだ。財務省の査定当局は一体何をしているのか。そして、この事業の原資は労働保険特会の雇用保険料だ。特会にお金が余っているなら、雇用保険料を下げたらどうか。安倍総理は法人税減税を総理は考えておられるが、企業は赤字でも黒字でも雇用保険料を含む社会保険料は支払わなければならない。中小企業の負担も大きい。社会保険料の引き下げは、広くすべての企業にいきわたる。

(安倍総理)雇用保険なので、労働者のための保険。その中で、労働者が将来高齢者の活力、人材は大切。目的はよかったが、所期の目的を果たしていない。政策自体をやめるのではなく、所期の目的を達成することが重要。

(麻生財務大臣)言いっ放しで国民に間違ったメッセージが伝わってはいけないので言っておくが、これは民主党が作った予算だ。執行率が予想以上に低かったので、この事業については全額返納している。 (注)

(玉木)すべて事実に反した発言であり、財務大臣としてとんでもない認識だ。そのことを指摘して質問を終わる。

(注)麻生財務大臣の発言はすべて事実に反しており、その後、私からの抗議に基づき、決算行政監視委員会の中で、麻生大臣から「民主党ではなく自民党が編成した予算でした。」と発言の訂正と謝罪がありました。そもそも、財務大臣として自らが編成した予算かどうかも分からないようでは話になりません。自らを省みず、何でもかんでも民主党政権のせいにしようとする麻生大臣の態度には、正直、驚きと怒りを禁じ得ませんでした。言葉が軽すぎます。

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