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50ccで倍額 オートバイ増税で考える政策矛盾

 4月から軽自動車税が増税となった。50cc以下の原付で倍額の年額2000円。その他の排気量でも増額となっている。元々の額が少ないからと狙い撃ちされたのだろうが、環境面から考えるとおかしな政策だ。

 増税は国会ですでに決まっていたもの。武蔵野市議会では6月16日の本会議で専決処分したことへの承認議案となっていた。法律で決まっている以上、反対もできないので承認をしたが、矛盾が残る。

 それは、燃費が悪く排気ガスをより排出し環境負荷の高い大型自動車には燃費が以前よりも良くなったからとして自動車税を減税しているのに対して、より環境負荷の少ないオートバイを増税することになるからだ。

 オートバイのほうがはるかに燃費が良く、道路を損傷することも少ない(重量が軽い)、道路の占有率が少ないため交通渋滞を起こすこともない。

 例えば燃費で比較してみると、排気量3500ccのクラウン・マジェスタは燃費が18.2km/L(JC08モード)。これに対してホンダ・スーパーカブ(50cc)は、110.0km/L(30km/h定地走行テスト値)。どちらもメーカー公表値で、実際にはこの半分程度になるだろうが、約6倍も燃費がいいスーパーカブの税金が倍増になったことになるのだ。

 自動車税で比較すると、クラウンなど以前よりも燃費を改善した車は、エコカー減税として3万円が割り引かれている。燃費が良く環境負荷も少ないスーパーカブは倍額に増税だ。他のオートバイだけではなく、地方では足代わりとなっている軽自動車も大幅に増税となった。環境負荷が少ないオートバイや庶民の足を増税して、高級車に乗る人には減税という政策だ。

 車には一人で乗ることも多い。環境を考えればスーパーカブに乗るべきで、政策として環境負荷を少なくするほうへ誘導すべきではないだろうか。誘導策は、税額そのものに現れるのだ。

 高級車が売れたほうが経済効果は高いことは分かるが、経済効果よりも環境負荷を考えることは先々を考えれば優先されるべきだ。ここに政策としての矛盾がある。
 私はオートバイに乗る身なので、余計にオートバイ増税に敏感なのだと思うが、政策としておかしいことだけは言わせてもらう。

■増税額(平成27年度から)

●オートバイの増税額(年額)
 50cc以下    1000円 → 2000円
 51~90cc    1200円 → 2000円
 91~125cc   1600円 → 2400円
 126~250cc   2400円 → 3600円
 251cc~     4000円 → 6000円

●軽自動車税(新車のみが対象)
 自家用乗用車(5ナンバー) 7200円 → 1万800円
 自家用貨物車(4ナンバー) 4000円 →  5000円

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