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シリア情勢(前米国大使の批判)

米国の前駐シリア大使のオバマの政策批判に関する報道は朝方ご報告しましたが、先ほど晩飯に出る前に偶然つけたCNNで、彼がかなり長いことシリア問題について話をしていました。
その要旨は(酒が入っているので若干あやふやの可能性はあるが)次の通りです。彼の言っていることは基本的にまさしくその通りと思います。
それにしても、この種の報道と言うのは、偶然で聞くと言う機会もあるのですね。
米国はシリアの力のバランスを変えて、穏健反政府派の抵抗力をより強化し、もってアサド政権を和平解決に持ち込める可能性があったのに、穏健派に対する必要な武器援助に躊躇して、最大の好機を失ってしまった。
それに対して、アサドの側では、イランおよびヒズボッラーが、一貫して政治、経済、軍事的に全面的に支持、支援し、このため現在アサド軍が優勢な立場に立っている。
これは反政府軍を支持したすべての国の責任であるが、彼らを指導していくべき立場にあった米国の責任は誠に大きい。
(質問に答え)クリントン長官の下で、国務省、国防相、情報機関等が、軍事援助の必要性について大筋合意したのは事実で、自分もそのような会議には出席していた。(明確にこれを拒否したのはオバマであるとは言わずに)しかし、この正しい政策判断が見送られたのは皆が知っている通りである。

自分が辞任したのは、これ以上は米国の外交政策に貢献できないと認識したからである。
2年前に米国が、軍事援助に踏み切っていれば、その後アルカイダ系の過激派が、力の真空に乗じてシリアに介入してくる可能性もずっと低かったと指摘してきたが、今でもそうであると信じている。彼らは反政府派の弱体さに乗じてシリアに入り込んできたのである。

2年前に十分な軍事援助をするのがベストの選択であったが、仮に1年前であっても、米国が動けば、状況は大きく変わっていたと思う。
もちろん今からでも完全に遅いと言うことはない。

この問題については、反政府軍について、誰が穏健派で、誰が過激派か判らないほど状況が込み入っているという説明をする者がいるが、それは正しくない。

これだけ長くシリア状況と付き合ってくると、誰が過激派で、誰が穏健派か、などと言うことは関係者は皆知っている。色分けははっきりしている。

米政府が、シリアの状況についてロシアと中国の拒否権の所為にすることが多いが、これは完全な自己弁護に過ぎない。ロシアも中国も彼らは何をすべきであるかをよく知っていて、それに従っているだけで、彼らの行動が米国の行動の欠如の言い訳にはならない。

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