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メアリーミーカーのトレンドレポート2014から読み解く、スマートテレビなど今後注目の5分野

毎年5月にモルスタからKPCBに移籍したアナリストメアリーミーカーのインターネットトレンドレポートが発表され、業界では必読の資料と言われています。164Pもあるので読むのはかなり大変。レポート全体の要約は既にまとめている方がいらっしゃるので、そちらをご覧下さい。

デジタルが世界を変える:Mary Meekerのトレンドレポート2014

本稿では私がレポートに全て目を通した上で、今後注目の5分野についてトレンドレポートのスライドを元に掘り下げて考えていきます。レポート中の名前と表記が違うものもありますが、「モバイル広告」「ソーシャルコンテンツ」「ローカルコマース」「バーティカルメディア」「スマートテレビ」の5分野としました。「ビットコイン」「ヘルスケアテック」「音楽」は僕がさほど詳しくにか、あまり興味を持てないので今回は省いています。

レポートから11枚のスライドを貼付けて解説するので、いつも以上に長文コンテンツですが、この中に次代のトレンドが詰まっているはずなので、ぜひThe Startupのコアな読者の皆様にはご覧いただきたいです。

モバイル広告:可処分時間、広告費、共に成長余地多い

リンク先を見る今回最も簡単なのがこの話。Time Spent=可処分時間に対するAd SpenD=広告費の各デバイスごとのスライド。モバイル上で20%の時間を過ごしているのにも関わらず、広告費は全体の4%。モバイル広告費の総和が上昇する余地がかなりあるという話。モバイル上の可処分時間が伸びるのも明らかですしね。

モバイル広告はPCと違いYahoo!のブラパネのような純広枠売り型が主流ではなく、アドネットワークを中心にRTBも伸びてきている市場。とはいえ本誌で以前指摘した、WEB広告の単価が上がらない問題もあります。可処分時間が伸びればモバイル広告費の総和も伸びることは明らかですが、単価も上がらないものかなと思います。後述しますが、YouTubeに代表される動画広告単価の上昇がモバイル広告費を押し上げる重要な一つの要因になりそう。

ソーシャルコンテンツの覇者BuzzFeedに続くメディアは?

リンク先を見るソーシャルメディアがプラットフォームとして普及し、その上で読まれるコンテンツの議論が加熱しています。Facebook上のコンテンツとしては、一時期はソーシャルゲームのZyngaが人気でしたが、最近はお元気なんでしょうか。Facebookとtwitterで読まれるニュースパブリッシャーの傾向に差があるのは大変面白い話。BuzzFeed、ハフィントンポストが旧来メディアを抑えてFacebook上でツートップを張っているのは興味深い。

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なぜこんなにもBuzzFeedはバズるのか。BuzzFeed専門家・メディアの輪郭の佐藤慶一氏の記事にBuzzFeedネタは多く見えますが、「なんぜそんなにバズるのか」って記事はあったかなあ。佐藤さん、この記事読んでたら反応してください。BuzzFeedの佐藤慶一氏のカバー率は異様ですね。2015年頭あたりに、BuzzFeedで一冊本出せるんじゃないでしょうか。しかもディズニーが10億ドル評価ですか。

数字が取れるメディアを作れればしっかり評価される時代になってきている。国内でもキュレーションメディアが増えていますが、BuzzFeed的なメジャープレイヤーがいくつか生まれるんでしょうか。しかし、米国には不思議とGunosy的なニュースキュレーションアプリはあまりないようですね。

ローカルコマース:IPOしたGrubHubに類似するbento.jp

リンク先を見る少し強引ですが、「ローカルコマース」と名付けてみました。Airbnbは部屋のレンタルですが、「部屋の時間を売っている」ということでコマースといえます。気になったのが一番下のGrubHubです。2014年4月にIPOしているんですね。カバーし切れていませんでした。

GrubHubのIR見るとそれだけで単独記事になるボリュームがあるので、今回は割愛しますが、レストランの食事のデリバリーのプラットフォームですね。今まで出前は個別のレストランに連絡するくらいしかなかった(そもそもレストランでデリバリーやってるのは日本ではかなり少ないはず)のに対して、プラットフォームとして多ジャンルから選べるのは大きい。

こういったローカルで少量のデリバリーサービスは日本でもbento.jpが出てきています。ごちクルがそれなりの規模の売上であることを考えると、bento.jpもロングテールで期待できるかも。GrubHubのPLは別記事でそのうちカバーします。

バーティカルメディア:コマースまでいくと高ARPUを実現

リンク先を見るこのスライドは少し捉えにくかったのですが、次にHouzzの例が出てきていることから、「バーティカルメディア」と捉えました。

リンク先を見るHouzzは上記のスライドにある通り、リノベーションやデザインなど家に関するエコシステムが出来上がっているメディア。国内だと100%の村田マリ氏によるiemoがそれに相当します。

「コンテンツ」があることで「コミュニティ」が生まれ、サイト上でのユーザーの滞在時間が長くなり、そのサイト上で「コマース」するというUXサイクルがバーティカルメディアの綺麗な成功の方程式。国内でお馴染みといえば食べログが既にこれに当たります。

レビューという「コンテンツ」を見て、一部の投稿ユーザーは「コミュニティ」に参加し、食べログ上で予約という「コマース」活動をする。ジャンル特化したバーティカルメディアだからこそ、濃いコンテンツやユーザーが集まりやすく、質の高い体験を提供することで、ARPUを上げやすい。Houzzは家関連なのでグルメ予約よりもよほど単価が高く直接コマースしている感がある。Houzzに関してはiemoと共にもう少し掘り下げて別記事でお届けします。

スマートテレビの普及により、TV局がアプリに成り下がる

最後!ここが一番重い。スマートテレビ領域。数年前から国内でも耳にする機会がありましたが、イマイチよくわからず。しかし、インターネットデバイスのトレンドを考えると次はテレビが主戦場になる可能性が高い。

リンク先を見る大枠の流れがこんな流れ。チャンネルがアプリに取って代わられる。日本でいうとTVは主要5局でが強いポジションを取っていましたが、インターネットが搭載されるスマートTV内ではいちアプリとしてApp Storeなどで並列に扱われる。今までの既得権益が崩れる可能性は高い。TV局の男と結婚したとしても、その優位性は数年で崩れそうですね。スマートTVが普及するとチャンネルのアプリ化により、各TV局の求心力は落ちるはず。

リンク先を見る次はYouTube。強引ではありますが、スマートテレビ領域に一緒に入れた。

リンク先を見る各分野ともまさに「HUGE GROWTH」してます。YouTube領域は国内でもuuumというスタートアップが出てきていますが、来年の国内の主戦場になっている可能性が高いと見ています。

リンク先を見るあとはYouTube広告って威力ありそうだよねというスライド。現状はYouTube広告の再生単価は(媒体側にとっては)すごく安い。コンテンツ前の5秒や15秒の強制視聴型(インストリーム型)広告は1視聴1円といわれている。逆に広告主側からすると現状はかなりおいしい費用対効果の高い出稿媒体といえる。

リンク先を見る

最後。テレビはtwitterと相性が良い。スマホをセカンドスクリーンにし、twitterとTVを絡ませると(ダブルスクリーンで見ると)広告効果が高いという話。国内で数年前にスマートテレビという概念が説明されたとき、テレビ番組上で「いいね!」できたりするという説明もありましたが、家族や友達とテレビというパブリックなスクリーンでプライベート空間であるFacebookとか見たくないわけです。あくまでソーシャルメディアはプライベート空間。なのでダブルスクリーンが最適かと。

長くなりましたが以上です。やはりメアリーミーカー先生のレポートはインターネット業界の全体感を掴む上で非常に有用。レポートで気になったとこを上記に挙げましたが、最も未成熟な市場はスマートテレビなので、ここが今後どう盛り上がっていくか楽しみですね。最後に元ネタのレポートを貼っておきます。

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