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「ホームレス」は減少しているのか――岐路に立たされるホームレス支援の今後 ‐ 大西連 / 自立生活サポートセンター・もやい

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2014年4月25日、「ホームレスの実態に関する全国調査(目視による概数調査)」の結果が公表された。

調査によれば、2014年1月の時点で「ホームレス」は全国で7,508人であり、昨年と比べて9.2%減と、過去最少の数字となった。

では、この「ホームレス概数調査」があらわすように、はたして日本の「ホームレス」は減っているのだろうか。以下に、いくつかの論点から検証したい。

参照:ホームレスの実態に関する全国調査(目視による概数調査)結果について

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000044589.html

減少する国の定義の「ホームレス」

日本で最初に「ホームレス概数調査」がおこなわれたのは2003年で、その時は25,296人であったが、近年は減少傾向にあり、2014年は7,508人と、3分の1以下になっている。

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※「ホームレス概数調査」は最初におこなわれたのが2003年。2度目は2007年で、それ以降は毎年おこなわれている。(筆者作成)

減少した背景にはさまざまな要因が考えられる。ホームレス自立支援法による施策(多くは就労支援)や生活保護制度などの公的な制度によって支えられることになった人はかなり存在すると思うし、民間の支援団体の取り組みによって支えられている人も多いだろう。

あるいは、場合によってはテントなどで定住していたが、行政機関等によって追い出されて、ホームレス状態であるものの、調査では捕捉されていない状況になった人もいるだろう。しかし、その理由や実態は、正直にいってわかっていないのが現状だ。

国の「平成24年度ホームレスの実態に関する全国調査報告書」によれば、ホームレスの数は減少しているものの、その背後には、

・生活困窮し居住の不安定さを抱える層が存在すること。

・これらの層が何らかの屋根のある場所と路上を行き来している。

と指摘されており、国も「ホームレス概数調査」が「ホームレス状態」の一部しか捕捉していないこと、「ホームレス状態」が多様な拡がりを見せていることを認識している。

参照:平成24年度ホームレスの実態に関する全国調査報告書

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002rdwu-att/2r9852000002re1x.pdf

また、同じく現場レベルのデータを見てみても、例えば、新宿区の「ホームレス」の概数は162人(2013年1月)である一方で、新宿区福祉事務所へのホームレス等の方からの相談は9,133件(2012年)もあるように、国の調査による「ホームレス」が「ホームレス状態の方」のほんの一部でしかないことがわかる。

参照:新宿区生活福祉課統計資料

http://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000041514.pdf

確かに調査対象となっている一部のカテゴリーの人たちは実際に減少している。しかし、それだけで「ホームレスが減少している」と言うことは、あまりにも短絡的で、現実的なものではない。

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