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「米国ではパイロットよりマックでのバイトのほうが稼げる」というのは本当か?

昔パイロットやスチュワーデスは憧れの職業として昭和の時代ドラマの題材として扱われることも多かったと記憶しています。

土曜に見かけた記事で「人材不足のパイロット LCCで「年収1200万円」がいまの相場」というのがYahoo!ニュースに掲載されていました。

この記事では

これほど売り手市場のパイロットだが、日本のエアラインの報酬はJALの経営再建やコストカットで採算を取るLCCの台頭などもあり、低めに抑えられている。大手エアラインのパイロットが年収3000万円以上を稼いでいたのは過去の話。全日空でも1900万円、LCCなら1200万円そこそこがいまの相場だ(有価証券報告書記載の額)。

このように給与金額が示されたうえで、こんな話しが紹介されています。

「専門課程のある大学や航空会社で厳しい訓練を受けてパイロットのライセンスを取得しても、機長になるには副操縦士として7~10年のフライト実績を積まなければならない。それだけ苦労して人件費の安いLCCで乗務するくらいなら、待遇のいい海外のエアラインに転職したほうがマシと考える日本人パイロットは多い」(業界関係者)

ここで海外エアラインは待遇が良いと書かれていますが、マイケル・ムーア監督の2009年の作品「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」で紹介されるアメリカのパイロットの待遇は1年目の年俸は1万9千ドルで2年目は2万2千か3千程度と紹介されており、このセクションの見出しは

「米国ではパイロットよりマックでのバイトのほうが稼げる」

そして、学生ローンの返済を抱えるパイロットや、生活保護の食料配給券を使っていた時期があるというインタビューを紹介したうえで、2009年に起きたコンチネンタル航空機の墜落事故で墜落直前機長と副操縦士がどんな会話をしていたのかをマスコミは"キャリアに関する話し"としか紹介しなかったことに触れています。

実際にはいかに給料が安く、過剰労働なのかについてを話していたらしく、この機のショー副操縦士の年俸は1万6千から2万ドルでバイトをしていた事もあるとして、なぜパイロットの給料がファストフード店の支配人より安いのかという経済の仕組みをマスコミが報じないことを問題提起しており、同じセクションで紹介されたインタビューにこんな発言シーンがあります。

"好きな仕事"に会社は付け込んでる

今日紹介した2つの話しでは数字の部分で大きな違いがありますが、大事な事はその数字の違いよりも40年以上続けていく仕事をどう選択するのかと、自分への投資をどうリターンさせるのかという難しい課題を突きつけていると言えるのではないでしょうか。

自分も音楽やデザインなど自分が好きな分野を仕事にしている部類であるだけに、この言葉についてはいろいろ考えさせられるものがあります。

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