- 2014年05月21日 00:00
そんなことが実現したら、歴史的な奇跡だと思う
2/2ところで注目したいのが、中国の数値です。1.77とありますが、inti-solさんからご教示いただいた記事によると、
>中国の出生率に予想以上の急ブレーキがかかっている。中国政府は1.8と言い続けてきたが、最近の調査で1.18へ低下していたことが判明。
とのこと。日本の出生率の低さどころの話ではありません。中国は平均寿命も日本より短いから、人口減のスピードも急速となるでしょう。
北朝鮮のデータがどれくらい正しいかはわかりませんが(1.86)、リストによれば韓国は1.27、香港は1.02、人口は非常に少ないですが、マカオなどは0.95という低さです。表にはありませんが、台湾の2013年の数値は1.07とのこと。ただし、これは
>内政部(日本の省レベルに相当)が9日に明らかにしたところによると、2013年1月1日から12月31日までに台湾で生まれた新生児の数は19万4939人で、2012年(台湾で縁起がいいとされる辰年)の23万4599人に比べて3万9660人減った。減少率は16.91%。女性が一生に産む子供の数の目安とされる合計特殊出生率では、2013年は2012年の1.27より0.20低い1.07だった。
2013年の婚姻数は14万7636組で、2012年から2.97%、4252組増えた。婚姻数は出生数の先行指標となるため、2014年の出生数は2013年より増えることが予想される。
とのことですので、2013年は縁起の問題もあって低かった要素はあるようです。こちらの表によると2009年で0.909とのことですから、若干回復したのでしょうか。それにしても低い。つまりこと東アジアだけに話を限れば、北朝鮮の次くらいに日本は出生率は高いということです。これからそれをさらに大幅に回復させるだけの余地はありますかねえ。ないんじゃないんですかね。どうでしょうか。
東アジアは、世界的に見ても特異に出生率が低い、と解釈して間違いないでしょうが、つまりは多子と長寿と生活の向上というのは、たぶん同時には成立しないと考えた方がよいということです。あんまり人口が増えすぎてもしょうがないので、おそらく神は人間にそのような非両立性を与えたのでしょう。そう考えても、時計の針の逆回転はばかげたことです。
それでは参考までに、合計特殊出生率についていくつか参考になるグラフをご紹介します。まずは、少子化にある程度対応していて先進国でも出生率の高い国の代表として、フランスとスウェーデンを。こうやって見ると、フランスもひところググッと数値が下がっているし、スウェーデンはかなり上下していることがわかります。
両国を見ても、グラフの推移はずいぶん違いますが、低い時点での出生率も日本よりだいぶ上です。
次に出生率が低い国の代表として、ドイツとイタリアを。
この表だけ出典を変えました。東西両ドイツとも、60年代半ばから、数値が急落していることがわかります。ただドイツも数字が上がっているとは言えませんが、横ばいではあります。
イタリアも数値は若干上がっていはいるようですね。ただしまだ十分ではありません。
こちらは、1950年から2050年までの数値を予想した表です。アフリカもふくめて、低い値(2)に収束することは一致しています。
こういったグラフを見ても、2050年に日本の人口を1億人に維持するというのは、ほとんど見込みはなさそうですね。確認する前からわかりきったことです。
この記事を書くにあたって、inti-solさんの複数の記事(こちらなど)を参考にさせていただきました。いつもながらありがとうございます。また下の本を参考にしました。非常に面白くためになる本だと思いますので、読者の皆さまもぜひお読みになってください。
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