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毎年合格3,000名は多すぎる、司法試験に合格して弁護士になっても就職先がない。このためロースクール受験者数が激減。~司法試験改革法 衆議院法務委員会で可決

大学法学部を卒業し、法科大学院(ロースクール)に2年(法学部以外は3年)学び、法学博士となったうえで、司法試験に挑戦する。平成16年から始まったロースクール制度だ。

このロースクールは、弁護士資格を持つ法曹人を企業や地方自治体、公的機関などに有効に活用してもらうため、毎年3,000名程度の合格を目指すという制度設計だった。
従来は1,000名以下だから大幅増員だ。

ところが、いざ実施してみると
①合格者は2,000名程度にとどまっているし
②裁判官や検事の数は法律で決められているので、残りが弁護士となる。従来の1,000名合格時から弁護士は増え続け、平成25年には33,000名となり、10年間で13,000名も増えたことになる。
③その結果、司法試験に受かっても弁護士で食べていけないという深刻な事態だ。
④その影響で法科大学院(ロースクール)の志願者数も平成16年で、
72,000名いたのが、平成26年度には、11,000名に激減していて、学生募集を中止した大学もある。

ロースクール制度は、失敗したのではないかという根本的な指摘もある。
野党の弁護士出身の議員は、法務委員会で厳しい指摘。

今回の改正法は、
①2次試験の短答式問題の範囲を憲法、民法、刑法の三科目に絞る。
②司法試験の受験資格をロースクール卒業後、5年以内3回を5回にして毎年受けられるようにするという。

近い将来の抜本的改革を展望しながら、今回は全会派一致で可決された。

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