- 2014年05月13日 13:00
「デート保証型」が評判のマッチングサイト「Project Fixup」
2/2業界のエキスパートが理想としたビジネスモデルを体現
画像を見る創業者のSarah Press(写真左、以下プレス)氏とAlan Illing(写真右、以下イリング)氏は、シカゴ大学院在学中に大学の起業家支援機関であるポリスキー・センターで出会った。
プレス氏はビジネス、イリング氏はコンピュータサイエンスと専攻は違ったが、「テクノロジーで人々を結びつける仕事がしたい」という共通のビジョンを持っていた。プレス氏が以前立ち上げた「CommuniTeach」も、近所の人同士で自分のスキルを教え合うためのマッチイングサイトだった。
「オンラインデーティングサイトを利用している友達から不満を聞いたのがきっかけだったの。メールでやり取りして、良さそうな場所をリサーチして、日にちを決めて、ってとにかく初デートまでに時間と労力ががかかりすぎるって」(プレス氏)
デートの相手を探している人をマッチングするだけでなく、初デートをセッティングするサービスを提供しているサイトは他にないのではないか? アイディアを得たプレス氏とイリング氏は起業の計画を練り始め、2012年4月に起業、2ヶ月でアルファ板をロンチした。
アルファ版では約150人のデートをセッティングし、そこから得たフィードバックを元に改良を加え、2012年11月に正式にサイトをロンチ。1週間で600人が登録するというまずまずの滑り出しだった。
2013年夏にはTechStars Chicagoのスタートアップ・アクセラレーター・プログラムに1%という難関を突破して選ばれ、資金提供を受けるとともに、3ヶ月間のプログラムを通してメンターからの様々なアドバイスを受けることができた。
プレス氏とイリング氏にとってラッキーだったのは、メンターの中にSam Yagan(以下ヤガン氏)がいたことだった。ヤガン氏は大手オンラインデーティングサイトであるOKCupidの共同創業者でもあったのだ。
「メンターの1人としてヤガン氏がProject Fixupをプログラムに選んでくれたのは大きな自信になったわ。業界のエキスパートとして99.9%のオンラインデーティングサイトが成功していない理由を分かっている彼が、私たちのアイディアにユニークさと可能性を見いだしてくれたってことだからね」(プレス氏)
数あるオンラインデーティングサイトのうち、成功しているのはほんの一握りだ。ヤガン氏は業界のエキスパートとして、Project Fixupのユニークなアイディアに可能性を見いだしたのだ。
「そのサイトで出会った人が結婚したとか、付き合い始めたとか、少なくとも友達になったとか、そういう場合にのみ課金するシステムが、オンラインデーティングサイトにとって理想的なビジネスモデルだと常々思っていたんだ。Project Fixupはそれを可能にするしくみを持っていたんだよ」(ヤガン氏)
デートそのものをキュレーション
Project Fixupはマッチングサイトというよりも、相手から場所までデートそのものをキュレーションするサイトだ。その手法はオンラインデーティングサイトのなかで異色の存在のように見えるが、実はオンラインデーティングの本質をついている。
「出会い」そのものを提供している点は、他のオンラインデーティングサイトにはない強みであり、出会いを探している男女のプロフィールをどれだけ集めても実際に「会う」ことがなければ、ユーザーにとってはサイトとして機能していないのと同じことになるからだ。
現在、サイトの登録者は約2500人おり、創業から約1年で320以上のデートのセッティングを達成し、すでに企業として利益をあげているという。今はシカゴ限定のサービスだが、今年中にボストン、サンフランシスコ、ワシントンDCなどの都市にサービスを拡大する計画だ。
婚活継続中の僕としては、来月にも東京へのサービスエリア拡大もお願いしたいところである。



