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景気動向指数は消費増税前の駆込み需要でかく乱され、一致指数は上昇し先行指数は下降を示す!

本日、内閣府から3月の景気動向指数が公表されています。消費増税直前の駆込み需要によりCI一致指数は前月から+1.1ポイント上昇して114.0を記録した一方で、CI先行指数は▲2.2ポイント下降して106.5となりました。適切に反応しているように見えます。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

3月の景気一致指数、2カ月ぶりプラス 先行は低下
内閣府が9日発表した3月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.1ポイント上昇の114.0と2カ月ぶりのプラスだった。駆け込み需要の活発化を受けて小売業や卸売業の販売額が増加したことが寄与した。景気回復で労働需給が引き締まる中で、残業時間や有効求人倍率といった雇用関係の指標も指数を押し上げた。

内閣府は一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を最上位の「改善を示している」で据え置いた。

数カ月後の先行きを示す先行指数は2.2ポイント低下の106.5と2カ月連続のマイナスだった。消費税率の引き上げで中小企業の売り上げ見通しや消費者心理が悪化したことが響いた。

気に数カ月遅れる遅行指数は0.2ポイント低下の116.8だった。

指数を構成する経済指標のうち、3カ月前と比べて改善した指標が占める割合を示すDIは一致指数が90.0、先行指数が0.0だった。

いつもながら、簡潔によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、下のグラフは景気動向指数です。上のパネルはCI一致指数と先行指数を、下のパネルはDI一致指数をそれぞれプロットしています。影をつけた部分は景気後退期なんですが、いつものお断りで、直近の景気の谷は2012年11月だったと仮置きしています。

画像を見る

繰返しになりますが、消費増税前の駆け込み需要により、CI一致指数が上昇し、統計作成官庁である内閣府による基調判断は「改善を示している」で据え置かれましたが、CI先行指数は2か月連続で大きく低下しています。上のグラフから読み取れると思います。3月の先行指数の下降に寄与したのは、中小企業売上げ見通しD.I.、学卒を除く新規求人数、消費者態度指数などです。他方、先行指数とは逆に動いたCI一致指数の上昇に寄与したのは、小売と卸売の商業販売額、所定外労働時間指数などです。ただし、CI一致指数でマイナス寄与が大きかったのが耐久消費財出荷となっており、駆込み需要の影響が消滅するに従って、CI一致指数も下降に転じる可能性が強く示唆されていると私は受け止めています。いずれにせよ、消費増税前の駆込み需要にかく乱されつつも、3月の景気動向指数は一致指数と先行指数で逆の動きを見事に示し、統計としての信頼性の高さを見せつけられた気がします。

来週木曜日の5月15日には今年2-14年1-3月期のGDP速報、いわゆる1次QEが内閣府から発表されます。これも消費増税前の駆込み需要で上振れしていることが容易に想像されますが、1997年の増税と比べてどれくらいの規模の駆込み需要があったのかを見る目安にもなるような気がします。

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