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バークレイズの投資銀行で7000人削減 狩猟民族たちの絶滅

英国のバークレイズ(ティッカーシンボル:BCS)が現在2万4千人居る投資銀行部門の従業員のうち7千人の首を切ると発表しました。主に削減の対象となるのは債券デリバティブ、コモディティ、新興国です。

バークレイズはリーマンが倒産した後、失職した社員の多くを雇い入れ、米国市場における存在感を一挙にUPしました。

とりわけリーマンの調査部はインスティチューショナル・インベスターズ誌のランキング(=いわゆるIIランキング)で常に上位に入っていました。

しかし最近はボラティリティの低下や投資銀行が大きなレバレッジを用いて相場を張ることに対する行政ならびに資本市場からの逆風もあり、いわゆるFICC(債券、為替、コモディティ)のビジネスは同行の場合2012年から2013年にかけて-17%を記録しました。同じ期間、株式のビジネスは+22%、投資銀行フィーは+3%でした。

バークレイズの投資銀行部門は全体の47%を占めています。

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また同行の地域別売上高は下のグラフのようになっています。

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バークレイズが投資銀行のビジネスに参入したのはビッグバンと呼ばれる証券市場の自由化が行われていた1986年で、デズート・ベヴァンと呼ばれる証券会社を買収したことがきっかけです。


2008年にリーマンが崩壊した際、バークレイズは9000人近い従業員と7番街の本社ビルを買い取りました。

1994年にアメリカン・エキスプレスからスピンオフ、新規株式公開されたリーマン・ブラザーズの社風は個人主義、封土的であり、スター・プレーヤーには大きな自由裁量が与えられ、「Eat what you kill」という、自分の捕った獲物を自分だけが喰うという報酬体系を持っていました。これは1980年代にリーマン・ブラザーズの花形部門になったコマーシャル・ペーパー部門を統括していたトレーダー、ルー・グラックスマンが打ち立てた企業文化です。

このため腕に覚えがあり、なおかつ一匹狼的なトレーダーやバンカーは、リーマンのあからさまに「肉食男子」的な職場の雰囲気におのずと惹かれていったわけです。

リーマンのCEO、ディック・ファルドは、守銭奴的な価値観は生き馬の目を抜くウォール街では必須であるとして、むしろそれを奨励しました。このため「リーマンはsnake pitだ」という悪い評判、ないしは武勇伝的な評判が確立したわけです。

今回の大きなリストラの発表に先立って、そういうリーマンの獰猛なエトスを引き継ぐ部長クラスの幹部が一斉に退社しました。

いまではレトロな雰囲気さえ漂わせる、ウォール街の狩猟民族が、これで絶滅したわけです。

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