- 2014年05月07日 12:13
外国人集客のポイント
2/21)直接会う機会をどれだけ多く作れるか
これまで書いてきたように外国人は基本的に広告を信用しません。だから、広告を出してもムダと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。しかし、広告でどんなに会社の良い所とかメリットを書いても効果はありません。それよりも、実際に会う機会を広告で告知してあげるのです。外国人の反応は、広告などで興味を喚起される部分は日本人と同じだと思います。しかし、その後が日本人とは違うと思っています。つまり、外国人の場合、アンケートやグループインタビューに参加してお金がもらえるのであればそれはとてもあり難いことだと感じます。しかし、本当に謝礼をもらえるのか?という不信感がまずは最初に沸き起こるのです。そして、私の会社が本当に信用出来る会社なのかどうかを調べることを開始します。その方法は、もちろん友人・知人・家族に聞くことですが、殆どの場合は初めて私の会社を知ることになるので友人・知人には聞くことが出来ません。このような場合、外国人は殆どそれ以上の行為はしません。ネットで調べて私の会社が信用出来ると書いてあっても知らない人の言葉は信用することはあまりありません。しかし、それでは当社としては困ってしまいます。だから、私は広告を見た人に私の会社が信用に値する会社なのか確認してもらうための機会を作ったのです。それは、外国人人材紹介会社の場合であれば、「交流会の開催」であったり、「履歴書の書き方セミナー」であったり「面接対策セミナー」の開催です。このような機会があることを同時にお知らせすることで、私の会社が信用に値する会社なのかを調べて下さいと言ったのです。
(もちろん、そんな直接的に言ったわけではありません。そのような機会を提示すれば外国人は「その機会を利用して信用出来るかどうか確認できる」と考えるだろうと思ったのです。)
つまり、実際に会う事が出来れば上記でも説明したように会話が出来ます。それはつまりコミュニケーションを取ることが出来るということであり、当社としては信用を得るための最大のチャンスになるわけです。当社としてはここが最大のポイントでした。ここでどれだけ私の会社を信用してもらえるかが、どれだけ集客できるかの分かれ道になったのです。先程も言ったように、外国人は会話をして本当に信用できるのかどうかを確認します。その機会を作り出したのです。
2)どのようにして信頼してもらうか?
そして、最大のポイントである交流会です。交流会の目的は信頼を得る事です。では、どうやって信頼を得るのか。それは特別なことはないと私は思います。当然のように世間話から自分たちのプライベートなことまで話すことです。それがまずなければ何にも進みません。そして、その上でそれが基礎となり、私たちが外国人の皆さんの就職活動についてどう考えているのか、どんなことが出来るのかを親身になって説明するしかないと思っています。特別なことをやればやるほど日本人もそうですが信頼を失うものです。そして、信頼を得るためには時間がかかるのです。その時間を惜しんでいては何も手に入らないと私は強く思います。
だから、何度も何度も交流会を開き、様々なセミナーを開きました。そうすることで何度も会社に訪れてもらって会社スタッフと話してもらうことを繰り返したのです。そして、その結果、信頼を得ることに成功すればそれは日本人以上の口コミの広がりが期待出来るのです。
1人でも信頼を得ることが出来れば、その人の周りにいる何十人もの人たちに対する強力な口コミが発生するのです。実際、多くの方を紹介してもらい、それらの方々が多くの実績となりました。この広がりは日本人ではあり得ないと私は思っています。それだけ外国人同士の横のつながりは日本人が想像出来ない程、強力で広いものであると実感しました。特に中国では人脈がなければ何もできないと言われる程です。人脈があるのかないのかによってどんな生活になるのか、どんな人生になるのかが決まってしまうほどです。ビジネスでもそうです。どんな人脈を持っているかどうかで会社が大きくなるのか潰れるのかが決まってくるのです。
余談ですが、中国や東南アジアの人々は「努力は報われるものとは考えていません」それは日本人でもある程度はそうでしょうが、中国や東南アジアの人々が思っている不公平感は日本人の持っているそれとは比べ物になりません。日本は比較的努力は報われる社会ですが、中国や東南アジアはそうではありません。その理由は、人脈がなければ何もできないからです。日本では人脈がなくてもある程度は勝負することは出来ます。本人の努力である程度まではいけます。しかし、中国や東南アジアでは、人脈を持っている人はどんどん成長していき、人脈を持っていない人間は何十年もかけて人脈を構築していくことが必要とされてしまい、いつになっても成長は出来ないのです。それを多くの人が知っているからこそ彼らは努力は報われるものではないと考えているのです。
日本でもその傾向はあります。私も一人で会社を立ち上げビジネスをしていると、本当に必要なのは信頼であると強く感じています。製品やサービスの良し悪しはもちろんですが、製品・サービスの良し悪しだけで大きな違いを生み出すことは殆どの場合出来ません。お客様がどうして当社を選んでくれるのかの最も大きな理由は信頼であると非常に強く感じています。しかし、外国人は私が思っている以上に信頼や人脈が大切であることを身をもって感じているのだと思います。というよりも、そんなことは当たり前だと言われてしまうでしょう。
これらの施策の結果として、数千人の登録者を集めることが出来ました。しかし、最も成果として大きかったのは、彼ら登録者が数万人の外国人相手に商売をしている会社を紹介してくれて、その会社とアライアンスを組めたことです。これにより、今までとは比べ物にならない人数にアプローチすることが出来るようになったのです。
外国人との仕事や外国人関連の仕事は本当に近道はありません。非常に昔ながらのやり方が最も効率的で効果的なのです。広告を出しても信用は得られません。実際に会ってみて確認するのが外国人の特徴なのです。そのような信用の獲得の仕方は現代の日本人にとっては苦しいと感じる人が多いかもしれません。それは高度に発達した社会だからこそなのかもしれませんが、私はこのような考え方はビジネスの本質であり、大切にしなければならないことだと思っています。また、海外進出する企業はこの点について悩んでいるところが多いように感じます。海外進出は本当に地味で時間がかかる。なぜなら、私たちは日本人という最も重要な人脈をもっていない外国人だからです。
- Akanuma Yusuke
- 株式会社ACCUENT代表取締役社長



