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休日に上司から届く「LINE」メッセージ・・・やりすぎると「労働基準法」違反?(弁護士ドットコム)

いまやすっかり定番となったコミュニケーションツール「LINE」。手軽にメッセージを送受信できるため「仕事でも利用している」という人は少なくない。あるリサーチ会社がスマートフォンをもつビジネスパーソンに聞いたところ、回答者の43%が「仕事関連でLINEを利用している」と答えたという。

しかし、メッセージを手軽に送信できるということは、仕事の連絡がいつでも届くということでもある。緊急時の連絡なら仕方ないかもしれないが、夜間も休日もひっきりなしにメッセージが届けば、心が休まらない。

「あの案件どうなった?」「明日の予定はどうなってる?」と上司からメッセージが飛んでくれば、部下としては「既読スルー」というわけにもいかない。結局、メッセージに対応せざるをえないことも多いだろう。

 タッチパネルというストレスの溜まる入力環境にはどうしても耐えられないのでスマホは苦手な私ですが、今となっては業務用に使われるのが当たり前になりつつあるようです。なんでも、あるリサーチ会社によれば43%が「仕事関連でLINEを利用している」とのこと。金がないとの理由でWindowsXP搭載のレガシー端末を使い続けておきながら社員にiPadを配布する流行に敏感な会社もありますし、そうでなくとも社員の私物の端末に会社がどんどん連絡を入れてくる会社も多い、BYOD云々と私物の携帯を積極的に業務利用させようとするサービスもNTTが盛んに売り込んでいたりするわけです。そういう流れは、今後も加速していくのでしょう。

 先日は、大学生が本を読まない云々という、何度となく繰り返されてきたような気がする話題を取り上げました(参考:本を読むよりも重んじられることが、日本にはある)。読書時間が「ゼロ」の大学生も増えていると記者が肩をすくめてみせる一方、実例として取り上げられた学生が何をしているかと言えば「暇があれば、スマートフォンを使うという。通学時間や授業の空き時間に、スマホでニュースサイトをみたり、友達と情報交換したりする。「ライン」「ツイッター」「フェイスブック」「インスタグラム」……。常に複数の交流サイト(SNS)で知人らの最新情報をチェックしている。」とのことでした。

 なおさら、日本の会社では本を読むことよりも大事なことがあるのだろうな、という思いが強くなります。スマートフォンなど窓から投げ捨てて本を読んでいるような社員と、スマホを手放さず会社から送られてくるラインのメッセージを常にチェックしている社員、どちらが望まれているのでしょうか。マイペースで本を読むより、空き時間には欠かさず交流サイトで最新情報をチェックする、そういう習慣が染みついている学生の方が日本の会社への適正は格段に高いはずです。

 まぁ、日本の会社でも本を読むことが求められることはあります。社長の書いた本とか、社長が薦める本とかを読まされて、それで感想文の提出を求められるとか、まぁ珍しいことではないでしょう。私の勤務先でも、正社員の皆様が読書感想文を書きあぐねて四苦八苦みたいな光景は一度ならず見てきました。私だったら感想文くらいは簡単にいくらでも作れますので、課のメンバーのゴーストライター役でも買って出ようかなとか思ったものです。

 「その程度の分量でよろしければ、私がみなさんの分を書いてきますよ、明日までで良いですか?」とでも名乗りを上げれば格好良かったかも知れません。ただし、私は小学校から高校まで一貫して国語/現代文が大の苦手で、小論文のテストでも0点を取ったりとか、出題者の意図を無視することには定評がありますので、私に読書感想文を代筆させると社長から直々に呼び出しを食らって怒られる可能性すら否定できない――そう考えて、黙っていることにしました。とりあえず私の読書力が会社で役に立ったことは一度もありません。

ただ、海外に目を向けると、フランスでは、企業が勤務時間外に電話やメール、テキストメッセージなどで労働者に連絡することを禁ずる条項が、労働協約に追加されたとの報道もあります。やはり、こういったことが問題だという認識は、世界的に広がっているのではないでしょうか」

 さて雇用の無法地帯である日本から海外に目を向けますと、フランスでは禁止条項が作られているらしいです。日本も、もう少し働き方をグローバル化させなければいけないのではないでしょうかね。すなわち、同程度の経済水準の国と同等の働き方が当然の権利として保証されるべきではないかと。ヨソの国では禁止されているような「働かせ方」が日本では可能である、そんな日本の独自性など断じて守られるべきものではないはずですから。

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