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東アジアの平和は米国でなく東アジア自身の手で築くべきだ

 今度のオバマ大統領のアジア歴訪の目的は、米国と米国の同盟国との安保関係の強化であった。そしてそれは見事に成功した。

 日本に関しては日米同盟強化を確認し、日本の集団的自衛権行使容認を支持した。

 韓国とは北朝鮮の核・ミサイル阻止で一致した。

 マレーシアには48年ぶりに米国大統領が訪問した。

 米国の一国軍事支配に一貫して批判的だったマハティール時代の終焉である。

 そして何といってもフィリピンとの新軍事協力協定の調印だ。

 これらの背景にあるのは中国や北朝鮮の脅威に対してともに戦うからその負担を以前にもまして分担せよということである。

 しかしその一方でオバマ大統領は中国とは軍事対決はしないと繰り返した。

 中国も米国の対中包囲網については強い反発を示していない。

 これ要するに米国と中国の間ではお互いに軍事的派遣をけん制し合うが、決して戦わないという了解があるのだ。

 北朝鮮の核・ミサイル阻止についても米中は一致している。

 中国とはたたかわないが牽制する。その牽制をアジアの同盟国に分担させる。

 これが米国によるアジアの平和でありその平和を担保する安全保障体制なのである。

 アジアのリバランス戦略なのである。

 中国と北朝鮮の脅威をダシにしてアジアに米軍戦略の負担を求める。

 そして万が一有事になったら、真っ先に戦うのはアジアの同盟国だ。

 こんな虫のよい米国のアジア安全保障体制を排し、アジアはアジア自らの手で東アジア集団安全保障体制を構築しなければならないのである

(了)

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