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抑止力も、自国防衛意志も、薄弱に見える現憲法

ここ近年特に顕著だが、明後日の憲法記念日を前に、全国各所で、憲法を論ずるイベントが多く開催される。自民党始め、多くの政党や新聞社が独自の憲法草案を発表していることも、その動きに拍車をかけている感じもする。

国会でも憲法改正手続きの一つである国民投票法案が衆議院で審議中であり、今月からは佐藤が幹事を務める参議院憲法審査会でも審議される見込みだ。更に今月には、集団的自衛権やグレーゾンの個別的自衛権や警察権、PKOにおける武器使用を含めた法的基盤の見直しに関する提言も安保法制懇から総理になされる見込みとの情報もある。

佐藤自身も、3日夜からのパラオ出発前に、2日に山形県米沢市(青年会議所主催)、3日には大阪市(日本会議主催)で、憲法に関するシンポジウム等で講演する。

佐藤が憲法改正議論で、主張したいことの一つは、やはり日本国憲法第2章第9条だ!

現憲法の第1章は【天皇】で第1条から第8条、第2章は【戦争の放棄】で第9条のみ、第3章は【国民の権利及び義務】で第10条から第40条だ。ここで他国と違うのは、第2章でいきなり【戦争の放棄】ときていることだ。皆さん、【天皇】に続いての【戦争の放棄】、どう思いますか?

独立国家、主権国家として、【戦争の放棄】ではなく、【国防】とか、自国防衛の意思を示した章立てになるのが、普通だとと思う。

いきなり【戦争の放棄】では、抑止力を放棄していると他国から取られても仕方ない気がする。そもそも、憲法前文で、「周辺国の公正と信義に、日本国民の安全と生存を委ねている」主旨の記述があるが、それと第2章の【戦争の放棄】は基軸を同じくしているとも思える。これは、やはり、独立国家として、主権維持し、国民と領土を守るのは、先ずは日本自身であるべきで、他国の公正と信義に委ねては危うすぎる。実際、北朝鮮や中国に、日本国民の命や我が国の独立を委ねることができると考えている方はほとんどいないと思う。

また、現在の第2章には、独立国家として有する自衛権に関する記述もないし、それを行使する一手段の自衛隊に対する記述もない。佐藤は、「国内では軍ではなく自衛隊、海外では自衛隊ではなく軍隊として扱ってくれ」という日本政府の詭弁をやめ、自衛隊をしっかり軍として憲法に明記し、国内外とも軍として扱うべきとの意見だ。

更に名は体を表すとの言葉があるように、「国」を防衛する軍として「国防軍」が適当だと思う。軍であればなんでも良いとして「自衛軍」を主張する方もおられるが、それでは本来の自衛隊の任務と合致した名前ではないし、海外では「セルフ ディフェンス フォース」のままだ。

「セルフ ディフェンス フォース」は、自警団と間違われ易いことをどれだけの政治家が承知しているのだろうか?そもそも主権国家には自衛権があり、それを担保する手段の一つとして軍があるが、ワザワザ、自衛の文字を軍に冠する軍隊は聞いたことがない。故に、国防軍としている国が多いと聞く。

陸海空軍では良いとの意見もあるが、これからやサイバーとか宇宙等、陸海空軍には収まらないカテゴリーの部隊ができる度に、憲法改正するのは適当ではないと思うので、憲法には国防軍と明記し、その国防軍の細部は法律事項で規定すれば良いと思う。

更に憲法には、国防軍の任務、即ち、国防や公共秩序維持、災害派遣、国際協力を明記すれば、侵略戦争のために国防軍は使わないことの意思を明確にできるのと考える。

以上、種々、記述したが、5月3日、憲法記念日を前に、多くの国民に、憲法について、出来れば、憲法改正について、考え、議論して頂きたい。佐藤も心を込めて、米沢市と大阪市で講演する。

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