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IT復興円卓会議ニコ生「行政」-3/4

IT復興円卓会議ニコ生 第一回「行政」、総務省 谷脇さん/内閣府瀬戸さん/経産省 境さん/佐々木俊尚さん/池田信夫さん/中村伊知哉の続きです。
http://bit.ly/q31dy2

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中村;では、政治問題を離れ、IT復興のことについて話しましょう。今回、どういうメディアが役に立ったのか、立たなかったのか。

境さん;新聞はだめだった。タイムラグがあるから。ソーシャルは使える人・使えない人の差があったのは事実。使える人が一人いて。その人からの口コミで伝わることもあったので良かったのではないか。また、ボランティアスタッフでITを使うスタッフが要ることがあるのだが、そんなことしている場合ではない、という雰囲気になって、結局がれき除去に回るという話をよく聞く。情報を入力することが重要なんだということをみんなで意識すべきだと思う。

中村;前回、三田での会議でウェザーニュースの石橋さんが、「今回の最大の被害は津波だ。しかし津波は情報がちゃんと伝われば逃げることができたはずだ。情報が最も重要。その情報の伝え方についてまだ議論されていない」と言っていたのが印象に残っている。

谷脇さん;今回の震災では携帯がつながらなかった。また、通信というものはそもそも電気がないと意味がないことがよくわかった。蓄電池などとの一体的な配備など、災害に強い通信ネットワークが必要。また、今回はラジオの重要性が広く認識された。総務省も1万台のラジオを被災地に送ったが、メーカも同様に3万台を送った。また、災害FM局が多数立ち上がったが、被災された方が自分でラジオ局を作って情報を発信し、同じコミュニティの方が聴くということで地域の絆を実感したというような事例もあった。今回の災害FM局を立ち上げる際には手続きを省略し、口頭で開局を認めるようにした。しかし、今後こうしたコミュニティの放送局を維持していくうえでは資金面の問題もあると聞いている。

境さん;単一電池がなくなる事件があった。電池でパニックになるくらい電気は大事だ。

佐々木さん;一個のメディアが良いと言っちゃうとそれに集中するので良くない。今回はツイッターが役に立ったと話があるが、人口に比べとスマホやツイッター人口が少ないだけの話。

中村;阪神の時の携帯と同じですね。

佐々木さん;ソーシャルか、マスメディアか、口コミか、チャンネル分けるのではなく、情報の分析などにインターネットは強い、東京で分析やフィルタリングして現地に伝えなければいけない。ありとあらゆる方法で情報を伝え続けなければならない。多重に情報を伝える方法を確保し、東京できちんと情報を分析しなければいけない。

中村;90年代にマルチメディアという言葉が流行ったが、それの逆。マルチメディアはテレビや電話やコンピュータを1台に集約しようとしたのだが、さまざまなマルチ「な」メディアを装備しようということか。

池田さん;NHKをユーストした広島の中学生の話。未だにメディアの人間は放送と通信と縦割りで考えている。視聴者の方がメディアより進んでいる。 radikoもエリア制限をかけているとツイッターで言われたので、文化放送の人に直接言った。マスコミの人たちのメディアの縦割り意識がある。

中村;しばらくネット放送しても、今は元のポジションに戻っている。ユーストは日本のテレビを配信した影響で世界のユーザーが2倍になったという。あの広島の中学生はどうしてるんだろう。表彰したい。さて、前回の会議では、基盤整備として、1)強靭で高速なネットワークの構築、2)新国土形成への貢献―スマートグリットやコンパクトシティ等を考えていくべきでないか、との指摘があった。今後何が求められるか。

谷脇さん;災害に強いネットワークを作るには、佐々木さんのおっしゃったように、レイヤーの違うメディアは重要。防災無線でも窓が閉まってたりして聞こえないこともある。警察の無線と消防の無線が連動できてないのも問題。横連携が重要。学校の体育館等避難施設になりそうなところにWi-Fiを設置しておく。平時から使える様にしておくことが重要。

中村;学校など公共施設のIT化が重要になる。

谷脇さん;災害時に使うネットワークは平常時から使っているものでないと、なかなか役に立たない面がある。例えばホワイトスペースなどを活用して、平時は観光案内などを流し、災害が起こったら地方公共団体が災害情報や物資関連の情報を流すという仕組みも、考えられる重要な検討課題ではないか。

中村;今回はデジタルサイネージがあらかじめ協定を結んでいるところは地震後NHKのニュースに切り替えたりした。さて、今回、インターネットは機能を発揮したが、今後はどうなのか。国民全員が映像通信をするようになっても耐えられるのか。

谷脇さん;今回の災害においてIP電話は繋がっていた。メールなども機能しており、インターネットの強さを実感した。ただし、トラフィックが混み合った時にどうするかという輻輳時の問題は検討が必要。またネットの心臓部分のIXが東京や大阪に集中しているので、首都直下型などを想定した場合、インターネットもつながらなくなることが懸念される。分散化が必要。

瀬戸さん;衛星が活躍したが繋がらない場面もあった。大きな機材だと繋がることもある様なので、そういうものを用意すべき。

中村;ネットワークをどうするかの研究開発が必要では?

境さん;ツイッター等の海外のサービスは日本に無いことが逆に良かった。

池田さん;緊急警報放送は災害が起きたら電源が強制的に立ち上がって入るようになってるが、今回みたいに電源が落ちたらなんともならない。そういう仕組みはテレビだけだが、ツイッター等も含めてメディア横断的に警報を出すのあどう?

谷脇さん;すごく重要だと思う。

境さん;放送から情報が入って、トリガーになると、すごく使い勝手が良くなるはず。

佐々木さん;インターネットの仕組みで弱いのはプッシュ。プルしにいかなきゃならないから。放送とネット連動のシステムを作る必要がある。

池田さん;すべてのインターネット画面に危険って出すとかね。

中村;放送の電波にIPプロトコルのせるとかも考えなくては。

佐々木さん;実は原始的でも良いんじゃないか。アフリカなどに携帯が普及していて、ビジネスが変わる。基地局はあるけど、電気が来てないということも多い。その場合週末に充電済みのバッテリーを配って、使い終わったバッテリーを回収するということもしている。ロバにルーターみたいなのをのせて、村でメールをためて、町に戻って発信するということもしていた。いろんな方法を使えば何とでもなる。

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