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IT復興円卓会議-3 復興

 4月13日の「IT復興円卓会議」。テーマ3について、これも松村太郎さん(@taromatsumura)がtsudaってくれた内容を軸に再現します。

中村:復興、これから10年、どうする。
 この議論は気が早いという人もいる。でも、スタートさせなければならない。

 今年、2011年は、地デジとブロードバンドの全国整備完成が目されている。スマホやタッチパネルPCのようなマルチデバイスも広がり、しかも、ソーシャルサービスが急速に普及するという、ネットワーク、デバイス、サービスの3要素が大きく変化するタイミング。そこで起きた震災は、社会経済もメディア環境も大きく転換させるもの。


慶應・菊池さん:ミックスがテーマ。分散+コントロール、マス+ソーシャル、ユニバーサル+リテラシーの向上が必要で、政官財すべてが連携することが必要だし、地域構想の策定とフォローアップが必要。施設や設備の復旧への特別減税、規制を改める、ICT特区など。コンパクトシティ、スマートなどがテーマだが縮小だけではなく、プロダクティブも必要なんじゃないか。


民主党・藤末さん:復興ではなく新生。被災者の方々を主導に。現在は役所ごとに地方に予算を落とそうとしているが他年度で地域の方々がやれるようにする。また規制の問題も。ICTでやりたいのは遠隔医療、教育。今日本がやりたくてもできない物を被災地で新たに目指したい。カリフォルニアの地震では、サンタクララで絵本チックなビジョンを作った。そういう物を作れれば、と思っている。


民主党・高井さん:世界に誇れるモデルをやっていきたいので、ぜひ英知を集めて頂きたい。


民主党・小西さん:ICTを活用した復興プランは特区と規制改革。特区は総合特区法案を国会に出した。現在でも画期的。地域の条例で政省令をひっくり返せる。驚天動地で政治主導を実現できるようにする。成長戦略特区だったが、震災を踏まえて、震災復興特区も。

 規制改革は、震災からの復興に役立つ規制改革を考えている。被災地域をITで復興させるという点だが、地域の特性に応じてICTの活用方法を考えていく必要がある。どんな社会資本があるのか、あるいは世界的に豊かな海洋資源を持っており、ビジネスモデルを作るなど検討すべき。


総務省・谷脇さん:復興まで議論がいっていない。被災地の復興が第一のテーマだが、そのために日本の体力を失ってはならない。日本経済全体をどうしていこうか、そのときICTをどうすればいいか考える。東北地方のエレクトロニック系の向上が被害を受け、ICT産業の空洞化は対策が必要。

 やるべきメニューは新しいわけではない。電子行政、クラウド、スマートグリッド、テレワークなど、やることは決まっていて、四の五の言わずに素早くやることが重要。


石戸奈々子さん:デジタルサイネージが今後どうすべきかという議論が始まっている。東京電力からの節電要望で災害情報以外のサイネージの消灯の要請があった。本来は違う役割があるのではないか、と議論を進めている。こういう状況だからこそのネットの情報を流す等。

 公共的なシステムを設置していくべき。教育に関して、被災地では63万冊の教科書が流され、指導要領も流された。クラウド化しておくべきだった。都内の子供達が情報の得方について分からなかった、という意見があった。情報リテラシーの教育面で力を入れていくべき。

 学校が防災拠点になった。当面はインフラ復旧、子供達の心のケアが最優先だが、学校の情報化、地域のつながりの強化を通じて、防災体制を強めていく。教育分野でのICT活用も重要なテーマとして挙げて頂きたい。


池田信夫さん:現状ITそれほど優先順位が高いわけではない。電力などでマクロ経済に打撃。またエネルギー供給体制を中長期で考えていくべき。発電と送電の分離といった議論も、役所では進んでいる。通信業界ではNTTの上下分離とほとんど同じ話。知恵を貸せるのではないか。


ソフトバンク嶋さん:まず生存条件を固めなければ。岩手の津波は明治に2万人以上がなくなったが昭和では2000人、チリ地震で100人、しかし今回被害が広がった。東南海の対策をどうするか、等考えて欲しい。また教育の話だが岩手だけで4万人が非難。電子化が重要になる。こういうときこそ教育でありITが重要。電子教科書でネットワークをつなぐカタチで、人が離れてもつながるカタチを、ぜひお願いしたい。


NTTcom林さん:東北の自治体の方々はデータセンターなどに力を注いで下さっていた。今回の震災でインフラが西に流れてしまった。東北に再びデータセンターが流れるような仕掛けが必要。また自治体クラウド、社会保障などのIT化が政策的に必要。


会津泉さん:仙台市の課長からメールが来ている。心の傷が簡単に使われるが、大きすぎて受け止めきれない状況だとご理解頂きたい。新しい発想で考えていかなければならない。元に戻す復興では、東北は衰退するし、日本も衰退する。東北が日本を生まれ変わらせるというアピールが必要。


佐々木俊尚さん:そもそも、復興をどうするか、というデザインがよく分かっていない。今回の会議の問題は復興のグランドデザインにICTをどうかませるか、という議論。今までできなかった遠隔医療をやりましょう、というのは素晴らしいが、なぜできていなかったのか。聞こえはいいが、今まで全然できてなかった原因を考えるべき。慣習、枠組み、法律が障害だった。これを突破するスキームを持っているのか?


民主党・藤末さん:新しい日本の未来の生活を作るんだ、という大きなテーマを出すべき。例えば医師会の説得。被災地では医者は足りない。緊急でも遠隔医療をやってみせるべき。救急車は半分遠隔医療ができる。そういうことでトライしていきたい。


佐々木俊尚さん:日本には山のように慣習や法律がある。できれば被災地全体を特区にして推し進めて欲しい。実証実験やってIT産業を設けさせる構造にしても何も進まない。スキームを全部ひっくり返して欲しい。


民主党・藤末さん:ICTは利便性に加えて雇用。5年間余震がある中で向上は余震に絶えられない。そこでアプリケーションによるビジネスを作っていくなど、それを含んでICTを考えていきたい。お願いしたいのは役所だけでは知恵が出ない。様々な方々が大学の場などで出してもらい実現していく。


佐々木俊尚さん:復興のグランドデザインに若い人を入れて下さい。お年寄りはいらない。
民主党・高井さん:国の法律は地域の条例でひっくり返せない。一定の手続きで地域の個別の事情で対処できるはず。そうした制度を作るべきかもしれない。ぜひ皆さんも応援団になって頂きたい。

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