デジタルサイネージジャパン2011。
恒例イベントが2011年6月8-10日の3日間、幕張で開かれました。
震災後のどんよりしたムードを振り払う賑わいでした。昨年とほぼ同じ、13万人の人出。海外からの参加が少ないことを差し引けば、ずいぶん多かったとも言えます。
そして、電子看板、広告メディアとして発達してきたサイネージは今回、またも大きく姿を変えて現れてきました。
1. ネットワーク系
ブロードバンドや地デジとつながって、オフィスや家の中にもマルチデバイス。
スタンドアロンからネットワークメディアへ。
2. 役立つ系
災害情報を表示したり、学校や病院でも働いたり。
広告メディアから働くメディアへ。
3. ソーシャル系
ソーシャルサービスと連携したり、かんたんにコンテンツが作れたり。
プロのコンテンツからみんなのコンテンツへ。
事例を紹介しましょう。
1. ネットワーク系
・ストリートメディア。コンテンツを地デジの電波を使ってサイネージに配信するモデル。端末側で蓄積、表示。既に620か所に展開しているそうです。
・ 楽縁。ガクブチと読みます。タブレットやフォトフレームにwifi,3G,4G,放送波でコンテンツ配信。美人時計や江頭2:50時計など。KMD学生が起業したベンチャーで、ぼくも取締役なのです。
・SCALA+日立はクラウド型の提案。マルチディスプレイ+クラウド=サイネージ。今年この傾向がハッキリしてきました。
・NTTのひかりサイネージ。家の中にもサイネージ--これからの本命です。ブロードバンドが普及した日本先行型のサイネージ。
2. 役立つ系
・ALPHA JAPANは自治体向け屋外サイネージ。防災情報を表示。簡易コンテンツ作成ツールを提案。かんたんコンテンツは大事なポイントです。
・PDC。太陽電池サイネージ。自立しております。途上国から引き合いがありそう。災害時だけでなく。
・DNP、大学サイネージの提案。今回は大学、病院、行政、オフィス向けサイネージ提案も目立ちました。
・凸版印刷。病院内の放映システム。
3. ソーシャル系
・フジイメージテック。官邸災害情報twitterの公共情報表示システムなどソーシャルメディア+サイネージのモデル。
いろいろと面白いシステムの提案もありました。
・セガ「トイレッツ」商品化! おしっこの量を競う日本型サイネージ。YouTube動画が海外含め80万回再生されたとかで、海外進出も近い!?
・シャープのディスプレイは気合いが入っています。
・DNPの16面ディスプレイ。ウェザーニュースのコンテンツが実にマッチ。
・DNPの電子ペーパー サイネージ。モノクロとカラー。省エネには3Dよりコッチかな。
・凸版印刷。ARでのサイネージ表示。