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NHK技研公開2011

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砧にあるNHK放送技術研究所。恒例、65回目となる技研公開。
地上デジタル放送が完成する今年の技研公開は、地デジ後を展望したものでもあります。

テーマの柱は、放送通信連携、スーパーハイビジョン、高度コンテンツ制作、次世代デバイスなど。

何と言ってもぼくは放送通信連携、つまり「融合」の新機軸に期待を寄せて足を運びました。

収監されるホリエモンが放送局の買収に動いた5年前、彼は「融合とは放送コンテンツを通信で流すこと」と喝破。

業界からは「そんな単純な話じゃない」とシノゴノ言われましたが、ぼくは当時、ホリエモンの指摘が最も的を得た見方だったと思っています。

放送局が持つ資産はコンテンツ力(ソフト)と電波力(ハード)ですが、電波は規制が厳しく例えば通信に流用するなどの自由な利用が許されていないし、そもそも放送局が自らの電波資産価値を最大化する戦略を採ってきませんでした。

一方、番組をコンテンツ資産とみなして多メディア展開することは、映画やDVDの二次利用ビジネスで行われていることであり、新ウィンドウとしてのネットやケータイに乗り出すことは自然な流れ。

他方、通信はつなぐことが使命だから、ブロードバンドやモバイルネットで不足するコンテンツを放送に求めるのも当然。

PCやケータイで、通信ネットワークを使って、コンテンツを売る、という構図です。

しかし、放送が通信に飲み込まれるような情勢に放送側が身構えていたわけです。

ところが2006年以降、事態は急転回し、海外ではサービスがうんと先に進んでしまいました。

その後、スマホやタブレット端末などデバイスも急速に多様化。

地デジとブロードバンドという放送・通信双方のデジタル化も完成し、総IPネットワークが見えてきました。

そしてサービス面でも「ソーシャル」が主役の座につき、コンテンツの地位が相対化されました。

「情報通信法」構想として論じられてきた通信・放送分野の規制緩和も断行されます。電波の使い道も大幅に広がり、制度的な制約が減じます。
つまり、5年前に想定していた融合像と、これから期待されるサービス像とが開きを見せているわけです。

・TV、PC、ケータイ以外の多様なデバイスで
・放送の電波も通信ネットワークも有機的に連動させ
・ソーシャルサービスを軸としたコンテンツ利用が行われる

という姿が実像を結びつつある。
そこにNHKがどういう解を提示するのかな?
これが今日の問いだったわけです。

NHK技研が見せてくれたのは、まさにその一つの回答。

「Hybrid Cast」という名のプロジェクトが、TV放送の画面に、多言語字幕をネットで送り込んだり、番組に連動したソーシャルサービスを表示したりするモデルを提示していました。

スポーツ中継で、地デジは大画面の表示を行い、多地点カメラからのさまざまなアングル映像を同じ画面内に通信で送る。そこには放送の番組と通信コンテンツを同期して提示する技術も使われています。

放送番組と通信コンテンツをミックスさせ、地デジとブロードバンドを両方使い、PCではなくTV画面に表示するというやりかた。

同じ番組を観ている友人のアイコンをTV画面上に表示し、彼ら彼女たちのつぶやきも見せるサービスイメージも提示していました。

もう一つは、マルチなデバイス、2スクリーンや3スクリーンを組み合わせるモデル。

TV画面では番組を観ながら、手元のタブレット端末やスマホで関連情報を表示したり、視聴者たちのTwitterを見せたり。

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