- 2014年04月23日 06:49
牛久入管施設で帰室拒否の抗議も――長期収容の外国人2人が死亡
2人が相次いで死亡した茨城県牛久市の入管施設。(撮影/牛久入管収容所問題を考える会)
法務省管轄の東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で3月29日にイラン人男性(33歳)、翌30日にカメルーン人男性(40歳代)が相次いで死亡した問題で、牛久入管収容所問題を考える会は4月2日、(1)6カ月以上の長期収容はやめる(2)外部病院の受診を希望する者には早めに実現すること――などを求めた抗議申し入れを法務省などに提出した。
2人は難民申請中で、イラン人は1年以上の長期収容、カメルーン人は成田で上陸拒否になり牛久に移送され、一歩も日本の地を踏むことなく自由を束縛されたまま収容6カ月で死亡した。
イラン人G・Sさんは睡眠導入剤、抗うつ剤、痛み止めを大量に処方されていた。同室の人の証言によると、当日も30錠もの薬を飲んでおり、意識朦朧状態で夕食時一気にご飯を飲み込み、のどにつかえさせたという。同施設では収容者が不眠や不安などを訴えるとすぐに薬を出す対応をしており、1年以上の長期収容が薬に対する依存を助長させた可能性がある。心身の健康を著しく害する長期収容はやめ、仮放免を適用すべきだ。
カメルーン人のW・F・Lさんは糖尿病を訴えており、入管施設内医務室脇の個室から緊急搬送された。2カ月前に外部病院での診察を希望する申請書を出していたが、27日にはトイレで立ち上がれなくなるほど病状が悪化、同じ収容棟の人たちが彼を外部の病院に連れて行くよう要求して居室に戻ることを拒否する抗議行動を起こしていた。警備責任者が「俺が責任もって病院に連れて行く」と約束したが、鍵のかかる個室で金曜午後5時過ぎから日曜朝まで医師も看護師もいないまま放っておかれ危篤状態で発見されたという。
30日に被収容者たちは帰室拒否の抗議行動をしたが、うち2人が懲罰房に入れられた。「人権に配慮した収容」はどこにあるのか。
(田中喜美子・牛久入管収容所問題を考える会、4月11日号)



