記事

サイネージの課題

1/2
 デジタルサイネージは産業としての発展が見込まれています。


 しかし、メディアとしては未成熟。課題も山積しています。

 そこで結成されたのが「デジタルサイネージコンソーシアム」。

 デジタルサイネージがメディアとしてサービスとして発展するためには、以下の問題点を解決することが必要だとして、会員からなる部会を設置、問題解決へ取り組んでいます。

1. 技術的な標準がない
送出方法の選択肢の多様化で、配信側ビジネスが成り立ちにくい

2. 広告取引の指標が不統一
テレビ広告では視聴率という定量的評価尺度があるが、デジタルサイネージでは効果測定方法が確立されていない

3. 権利処理ルールが未確立
著作権管理、意匠管理ルールが未整備である

4. 論理規定がない
倫理面、景観、環境への配慮が不可欠であるが、その規定がない

 このうち、1.技術的な標準や2.広告取引の指標に関しては、ガイドラインを取りまとめ、公開しています。

 3.権利処理ルールについても検討が進んでいます。

 ただし、これら対応はまだ始まったばかり。そして、新しい課題も生まれてきます。

 たとえば、「ビジネスモデル」に関する課題。

 まずはコストダウン。

 ディスプレイやプレーヤのコストダウンが重要であること、モニターの軽量化によって設置コストを下げること、運営コストを下げる必要があることといった指摘をよく受けます。

 1.の技術標準も同様の問題ですが、いかにコストを下げて普及を促進し、ネットワーク・メディアとしていくかがポイントとされます。

 2.の広告効果に関する声も多く寄せられます。

 どう測定し、評価し、ビジネスにつなげていくのか。

 コンテンツサイドからの要求としては、表示仕様が決まっていないこと、ディスプレイサイズがバラバラなのでコンテンツの流用ができないことを課題とする声もあります。

 また、広告とは別の利用を促す考え方もあります。

 医療機関や行政などの利用を広げ、サイネージの可能性を開拓するとともに、システムやコンテンツへの資金流入ルートを広告費や販促費以外に拡げておこうというものです。

 3.と4.は制度に関わることですが、通信と放送の法制度を問題視するむきもあります。

 デジタルサイネージは融合メディア。そのビジネスが容易にできるよう、電波の利用やサービス規制をできるだけなくすべきという意見です。

 さらに、「総合プロデューサーの不在」という意見も多いです。

 デジタルサイネージは総合メディア。その企画、設置、運営に当たっては、施設や広告、コンテンツをトータルに理解し、計画・調整できる人材が必要。

 だが、そのような人材はほとんどいません。

トピックス

ランキング

  1. 1

    北方領土の交渉で日米同盟に危機

    天木直人

  2. 2

    「少年院出身アイドル」の破壊力

    松田健次

  3. 3

    北方2島返還で日本は多くを失う

    木走正水(きばしりまさみず)

  4. 4

    経済不振で日本叩きを始める韓国

    WEDGE Infinity

  5. 5

    北朝鮮の高官が日本に賠償要求

    ロイター

  6. 6

    鈴木宗男氏が語る日ロ交渉の歴史

    AbemaTIMES

  7. 7

    石破氏 2島返還論は概念的に矛盾

    石破茂

  8. 8

    空自は低価格の中国機を導入せよ

    NEXT MEDIA "Japan In-depth"

  9. 9

    NZ航空の低レベルサービスに驚き

    かさこ

  10. 10

    新型Mac miniは「いちいち快適」

    常見陽平

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。