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21世紀に求められる能力

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 21世紀に求められる能力とは。そしてそのための教育環境とはどんなものでしょうか。

 政府は「情報通信技術を活用して、1.子ども同士が教え合い学び合うなど、双方向でわかりやすい授業の実現、2.教職員の負担の軽減、3.児童生徒の情報活用能力の向上が図られるよう、21世紀にふさわしい学校教育を実現できる環境を整える」ことを2010年5月、IT戦略本部「新たな情報通信技術戦略」に盛り込みました。

 また、6 月に閣議決定した「新成長戦略」では、「子ども同士が教え合い、学び合う「協働教育」の実現など、教育現場(中略)における情報通信技術の利活用によるサービスの質の改善や利便性の向上を全国民が享受できるようにするため、光などのブロードバンドサービスの利用を更に進める。」ことを盛り込みました。教え合い、学び合い。なるほど、政府の考え方が明確になってきました。

 学校での指導内容を定める学習指導要領にも方向性が表れてきています。学習指導要領は、知識基盤社会の到来を念頭に、変化の激しい社会を担う子どもたちには、確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた「生きる力」の育成が必要であり、確かな学力の育成には、基礎的・基本的な知識・技能の習得、これらを活用して課題を解決するための思考力・判断力・表現力、そして主体的に学習に取り組む態度等を育むことが重要であるとしています。

 ぼくが参加した文部科学省「学校教育の情報化に関する懇談会」がとりまとめた「教育の情報化ビジョン(骨子)」が目指すべき方向性をまとめているので引用します。

 「我が国の子どもたちにとって課題となっている思考力・判断力・表現力等をはぐくむためには、各教科において、基礎的・基本的な知識・技能をしっかりと習得させるとともに観察・実験やレポートの作成、論述といった知識・技能を活用して行う言語活動をより充実させる必要がある。

 この点、情報活用能力をはぐくむことは、必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・編集・創造・表現し、発信・伝達できる能力等をはぐくむことである。また、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着とともに、知識・技能を活用して行う言語活動の基盤となるものであり、「生きる力」に資するものである。」

 この「情報活用能力」というのがキーワード。1)情報活用の実践力、2)情報の科学的な理解、3)情報社会に参画する態度の3つの観点から構成されるものです。

 1)「情報活用の実践力」とは、課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて、必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力。

 2)「情報の科学的理解」とは、情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解と、情報を適切に扱ったり、自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解。

 3)「情報社会に参画する態度」とは、社会生活の中で情報や情報通信技術が果たしている役割や及ぼしている影響を理解し、情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え、望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度。

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