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独ネット通販 過酷な労働環境/批判沸騰

 【パリ=島崎桂】ドイツのインターネット通販大手ザランドの物流センターでの過酷な労働環境が、現地ジャーナリストの潜入取材で明らかになり、非難が殺到しています。17日には、ネット通販最大手アマゾンの現地労働者が賃上げを求めてストを実施するなど、物流センターの劣悪な待遇への批判が高まっています。

 潜入取材を試みたのは、女性ジャーナリストのカロ・ロビッグ氏。独東部ライプチヒにあるザランド社の物流センターで、3カ月にわたり倉庫管理人として働きました。

 ロビッグ氏のルポは14日にテレビ放送され、1日8時間の勤務で27キロメートルの徒歩移動▽最低限の休憩時間▽終業時の身体検査▽力尽きた労働者を搬送するため毎日のように訪れる救急車―など過酷な実態が示されました。

 同氏は、座り込むことすら上司の不興を買っていたといい、「私たちは絶えず管理下に置かれ、生産性向上の圧力を受けていた」と指摘。労働者の権利侵害を訴えました。

 放送後、同社のフェイスブックやツイッターに寄せられた批判に対し会社側は「おや、感情が沸騰しているね」と回答。この発言が怒りを買い、市民からは「奴隷使用人」「人間性の搾取だ」などの批判とともに利用のボイコットを呼び掛ける声も上がりました。

 統一産業サービス労組(ベルディ)のステファン・ナジャ氏はこの件に関し、ボイコットは呼び掛けないものの「消費者に対し、価格だけを判断基準にしないよう求める」と述べました。

 昨年来、アマゾン社の物流センター労働者による賃上げ要求も続いています。

 同国では産業別の労働協約に基づく賃金設定が慣例ですが、アマゾン社が支払う賃金は協約を下回っています。ライプチヒと西部バートヘルスフェルトの同社物流センター労働者は17日、ここ半年で3度目となるストを実施。ベルディはアマゾン社に対し、協約の順守を求めています。

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