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- 2014年04月18日 13:32
初音ミクとレディー・ガガの共演が必然だった件について
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この二つの動画を見ると、「初音ミク」と「レディー・ガガ」を、Googleが同じ位相で捉えていることがわかる。ポップ・ミュージックの最先端の可能性がここにあると彼らは考えていたわけだし、それは今でも有効な話。
グーグルがポップ・ミュージックの「ポップネス」というのをどう捉えているかというと、それはすでに大手メディアによって与えられるものではなく、参加するというシステムが整備されることによって「立ち上がる」ものになっている、ということ。このCMで表現していたのは、レディー・ガガを支えているファン(=little monster)は「リスナー」ではなく「表現者」だということ。レディー・ガガも、初音ミクも、「参加することによって“ポップネス”が立ち上がるアイコン」として、一つの「ハブ」のような存在として、それが可視化され、広まっていった。つまり、どちらもソーシャルメディア以降の、情報環境が大きく変わったことを前提に立っているポップスターというわけで。
そして、ダイノジ大谷さんが言っているように、レディー・ガガはやっぱり「世界を変えた」んですよ。レディー・ガガはLGBTの権利のために戦い続けてきた。同性愛であることをカミングアウトしていた14歳の少年がいじめを苦にして自殺したことを受けて、2011年にオバマ大統領に直談判したりもしている。
そして、まだまだ途上だとは思うけれど、2010年代に入って、アメリカやヨーロッパ社会からは性的マイノリティを差別したり抑圧するようなムードは徐々に少なくなりつつある。マイノリティが息を吸いやすい社会に転じつつある。マックルモア&ライアン・ルイスの「Same Love」が同性婚が合法化されたLAのグラミー賞でパフォーマンスされたり、ロシアの同性愛宣伝禁止法に反対してソチ五輪の開会式に欧米主要国の首脳が欠席したりというは、その象徴だと思います。
で、初音ミクがどう「世界を変えた」のかについては、これは単行本のほうに書きました。こちらは一言で何かと言うと、クリエイティブのルールが変わったことの象徴になった、ということ。
本が発売されてから、ネットの匿名の反響の中では「世界なんて変わってねーだろ(笑)」的なコメントも、いくつか見受けられました。その人がそう思うなら、その人にとってはそうなのだと僕は思います。確かに僕自身ロキノンの出自なんで、大上段な言葉を使いたくなっちゃうクセはあるんですよね。でも、「世界」というのは、やっぱり社会とか政治の体制とか、そういう固くて大きなものをイメージしそうですが、僕はそれぞれの個人の視点や価値観から切り取ったアングルの集合体だと思っています。
で、話を戻すと。
レディー・ガガがツアーのオープニングアクトに初音ミクを起用するのは、音楽的なところでも必然の繋がりがあったと思うんですよ。2012年に、レディー・ガガのオープニングアクトとして来日を果たしたのがZEDD。そして、2013年2月にリリースされたZEDDのデビューアルバム『クラリティ』に収録された「スペクトラム feat.マシュー・コーマ」をリミックスしたのが、「Tel Your World」を手掛けたlivetuneだったわけです。
Zedd - Spectrum (Lyric Video) ft. Matthew Koma
「スペクトラム feat.マシュー・コーマ(livetune Remix feat.初音ミク)」
『ARTPOP』にもZEDDはプロデューサーとしてがっつり参加しているわけで、そしてガガ様が日本のポップカルチャーに深い思い入れを持っていることは周知の事実なわけで。なので、今回のオープニングツアーの共演は、実現するべくして実現したコラボだと思うわけですよ。
気になるのは誰がバックをやるのかということ、そしてどんな曲をやるかということだけれど、個人的な希望としてはやっぱりここまでの経緯もあるし、世界を相手に打って出ることのできる才能だと思うし、アイドルポップに転じた新曲の「DECORATOR」も最高だし、livetuneのポップセンスとエレクトロ・サウンドを北米のガガファンに見せてやりたい気持ちです。
というか、kzにはプロデューサーとしてZEDDやMADEONに並んでガガの次作を手掛けるくらいの域まで行ってほしいと思ってます。まあ、クリプトン社にとっても、今回のオープニングは大勝負でもあると思うし、どんな形でも気合の入ったものを見せてくれるでしょう。
そして8月13日の来日公演! こちらに初音ミクが登場するかどうかは今の時点では未定だけれど、これはもう「期待高まる」と言いたい気持ちたっぷりですよ。
こちらからは以上です。
グーグルがポップ・ミュージックの「ポップネス」というのをどう捉えているかというと、それはすでに大手メディアによって与えられるものではなく、参加するというシステムが整備されることによって「立ち上がる」ものになっている、ということ。このCMで表現していたのは、レディー・ガガを支えているファン(=little monster)は「リスナー」ではなく「表現者」だということ。レディー・ガガも、初音ミクも、「参加することによって“ポップネス”が立ち上がるアイコン」として、一つの「ハブ」のような存在として、それが可視化され、広まっていった。つまり、どちらもソーシャルメディア以降の、情報環境が大きく変わったことを前提に立っているポップスターというわけで。
そして、ダイノジ大谷さんが言っているように、レディー・ガガはやっぱり「世界を変えた」んですよ。レディー・ガガはLGBTの権利のために戦い続けてきた。同性愛であることをカミングアウトしていた14歳の少年がいじめを苦にして自殺したことを受けて、2011年にオバマ大統領に直談判したりもしている。
そして、まだまだ途上だとは思うけれど、2010年代に入って、アメリカやヨーロッパ社会からは性的マイノリティを差別したり抑圧するようなムードは徐々に少なくなりつつある。マイノリティが息を吸いやすい社会に転じつつある。マックルモア&ライアン・ルイスの「Same Love」が同性婚が合法化されたLAのグラミー賞でパフォーマンスされたり、ロシアの同性愛宣伝禁止法に反対してソチ五輪の開会式に欧米主要国の首脳が欠席したりというは、その象徴だと思います。
で、初音ミクがどう「世界を変えた」のかについては、これは単行本のほうに書きました。こちらは一言で何かと言うと、クリエイティブのルールが変わったことの象徴になった、ということ。
本が発売されてから、ネットの匿名の反響の中では「世界なんて変わってねーだろ(笑)」的なコメントも、いくつか見受けられました。その人がそう思うなら、その人にとってはそうなのだと僕は思います。確かに僕自身ロキノンの出自なんで、大上段な言葉を使いたくなっちゃうクセはあるんですよね。でも、「世界」というのは、やっぱり社会とか政治の体制とか、そういう固くて大きなものをイメージしそうですが、僕はそれぞれの個人の視点や価値観から切り取ったアングルの集合体だと思っています。
■ZEDDからlivetuneへ
で、話を戻すと。
レディー・ガガがツアーのオープニングアクトに初音ミクを起用するのは、音楽的なところでも必然の繋がりがあったと思うんですよ。2012年に、レディー・ガガのオープニングアクトとして来日を果たしたのがZEDD。そして、2013年2月にリリースされたZEDDのデビューアルバム『クラリティ』に収録された「スペクトラム feat.マシュー・コーマ」をリミックスしたのが、「Tel Your World」を手掛けたlivetuneだったわけです。
Zedd - Spectrum (Lyric Video) ft. Matthew Koma
「スペクトラム feat.マシュー・コーマ(livetune Remix feat.初音ミク)」
『ARTPOP』にもZEDDはプロデューサーとしてがっつり参加しているわけで、そしてガガ様が日本のポップカルチャーに深い思い入れを持っていることは周知の事実なわけで。なので、今回のオープニングツアーの共演は、実現するべくして実現したコラボだと思うわけですよ。
気になるのは誰がバックをやるのかということ、そしてどんな曲をやるかということだけれど、個人的な希望としてはやっぱりここまでの経緯もあるし、世界を相手に打って出ることのできる才能だと思うし、アイドルポップに転じた新曲の「DECORATOR」も最高だし、livetuneのポップセンスとエレクトロ・サウンドを北米のガガファンに見せてやりたい気持ちです。
というか、kzにはプロデューサーとしてZEDDやMADEONに並んでガガの次作を手掛けるくらいの域まで行ってほしいと思ってます。まあ、クリプトン社にとっても、今回のオープニングは大勝負でもあると思うし、どんな形でも気合の入ったものを見せてくれるでしょう。
そして8月13日の来日公演! こちらに初音ミクが登場するかどうかは今の時点では未定だけれど、これはもう「期待高まる」と言いたい気持ちたっぷりですよ。
こちらからは以上です。



