記事

国民投票法改正案の成立に向けて

 去る4月8日、共産、社民を除く7党は、国民投票法改正案を共同で、衆議院事務総長に提出した。衆議院議員の9割を超える状況で提出出来たことは、誠に喜ばしいかぎりだが、これまでは密室で行ってきた協議なので、憲法審査会という正式な舞台で、確認を含めた一定の質疑を行い、議事録にきちんと残さなければならない。

 憲法改正を国民が判断するという、重要な手続法であるため、今後議論される憲法改正の方向や中味は違っていくと考えられるが、出来るだけ多くの政党が足並みをそろえることに腐心してきた。しかしまた、この枠組みが、今後の憲法改正原案の協議のベースになることを想定しても、大きな間違いではないだろう。

 今回の合意を得る過程で、最も苦労したところは投票権年齢である。現在の選挙権年齢や成年年齢は20歳だが、世界のスタンダードは18歳である。また国の基本に関わる憲法判断には、若い世代にも積極的に参加して欲しいとの趣旨で、投票権年齢を4年後に18歳に引き下げることを決めた。

 問題は、投票権年齢と選挙権年齢がずれてしまっては、様々な不都合が生じる可能性があり、出来るだけ早期に18歳に揃える必要がある。そこで8党合意の項目の中に、2年以内に選挙権年齢を18歳に引き下げるため、各党プロジェクトチームを作ることを入れた。そしてそれが実現したら、4年を待たずして、投票権年齢も引き下げることを決めた。

今回の年齢問題は、憲法改正手続きに限らず、成年年齢すなわち幾つから「大人」として社会的に認定すべきかという議論に、今後発展していく可能性を孕んでいる。あらためて憲法改正問題の幅の広さを痛感するとともに、責任の重さを自覚している。

あわせて読みたい

「国民投票法」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    「日本の小売業者は宝の持ち腐れ」アマゾンにあって楽天にない"決定的な違い"

    PRESIDENT Online

    09月24日 12:03

  2. 2

    視聴者が選ぶ最新版「嫌いな芸能人」コロナの影響か新顔多く並ぶ

    SmartFLASH

    09月24日 09:09

  3. 3

    レポート2枚? 立憲民主党の「アベノミクス検証」は単なる批判文書

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    09月25日 09:01

  4. 4

    習近平氏が進める「共同富裕」政策 恒大集団の救済に足踏みか

    飯田香織

    09月24日 08:40

  5. 5

    ワクチンで感染を防げぬ時代に 国民が望む対策をとるのが政治家の役目

    中村ゆきつぐ

    09月25日 08:40

  6. 6

    与党・公明党が選挙直前に「10万円給付」を大々的に発表 与党ならすぐに実行せよ

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    09月24日 08:37

  7. 7

    再任してほしい歴代首相ランキング 2位は安倍晋三氏「1番日本が平和だった」

    女性自身

    09月24日 14:23

  8. 8

    韓国で出版された「慰安婦被害者はいない」とする著作

    諌山裕

    09月25日 09:34

  9. 9

    「スマホレジ」が変えるコンビニ店舗の風景

    内藤忍

    09月24日 10:29

  10. 10

    【独自】自民党総裁選4人の候補者に政策方針アンケートを実施 消費増税の可能性から夫婦別姓の是非まで

    BLOGOS編集部

    09月24日 18:49

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。